56話:無気力君と寝たふりと ページ22
相「……本当に寝てるのか??」
そう問いかけながら寝ている(振りをしている)俺に近づく。
(……やっべぇ緊張してきた…)
相「……なぁA、お前…あの時俺の苗字呼び捨てにしただろ」
あれ、怒ってるパターン??←
相「……あれのせいで、意識しちまったじゃねぇか……」
そう呟けば、ベッドに腰掛けたのかギシッとスプリングが音を立てる。
……ってオイオイオイそれより重要事項あんだろ←
(意識した??……お前今まで無意識だったんか←)
無自覚無意識であの言動……寧ろすげぇわ←
相「……教師が生徒に持っちゃいけねぇ感情、持たせやがって……」
そう呟けば、手を付いたのかギシッと再びスプリングが音を立てる。
(……気配的に、今覆い被さられてる←)
と言うかこれいつ起きよう←
相「……俺ばっかり、かよ……お前に振り回されてんのは…」
(んな訳あるか俺もだわ←)
声に出したい気持ちをグッと抑えれば、ポタッと顔に冷たい雫が落ちる。
(―――……此奴、泣いてらぁ……)
相「…っ……どうしてくれるんだ……こんなの合理的じゃねぇ……っ」
そのまま俺の上に倒れこんで俺の服を涙で濡らす。
(……はー……流石にこれだけされて答えねぇのは、なぁ…??――――)
貴方「……恋にまで合理性求めんなよアンタは…」
相「!?!?」
抱きしめながらそう言えば、腕の中でビクッとして固まる。
相「…お、前……「寝たふり」……盗み聞きは、趣味悪いぞ…」
貴方「んなこと言われてもなぁ…」
相「……どうしてくれるんだ」
もぞもぞと身じろぎはするも、腕から出る気はないのか俺を見上げてくる相澤さん。
貴方「……そうだなぁ……とりあえず漸く自覚したみてぇだから告白する」
相「………は…??」
貴方「『は??』じゃねぇよ、何のために待ってやったと思ってんだ。んでアンタの返答次第で俺のその後も変わる」
相「……お前……まさか気付いて…」
驚いたように俺を見る相澤さんにクスリと笑えば頭を撫でる。
貴方「こちとらとっくに気付いてんだよ、俺の気持ちもアンタの気持ちもな、バーカ」
相「……そんなに、分かりやすかったのか…??」
ボソボソと呟く相澤さんを抱きしめたまま上半身を起こす。
貴方「ちょこちょこな、他に気付いた奴はいねぇだろうが…急かしていいことなんざねぇから待ってた、アンタが自分の気持ちに向き合う時まで」
そう言えば目を細め微笑みながら手を伸ばし、そっと頬を撫でる。
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ta0628tm0105(プロフ) - 最高＼(^o^)／ (2021年5月28日 23時) (
レス) id: 0ed1a1911f (このIDを非表示/違反報告)
わがはいは猫(オタク)である。名前はもうある。 - 地面に頭こすりすけながら歩くって無理じゃね？？ (2018年12月7日 20時) (レス) id: 681019e2ea (このIDを非表示/違反報告)
談 - 地面に頭擦り付けて歩かないといけない人が堂々と歩いてる姿勢尊敬します。 (2018年7月21日 2時) (レス) id: f1972ab3b6 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 暇で幸せそうで何より (2018年7月21日 2時) (レス) id: 17d3fc92fa (このIDを非表示/違反報告)
kira(プロフ) - 良かったです。特に相手が先生な所がいい。あと、主人公の戦闘狂な所をもっと欲しいです。そして、イチャイチャお願いします。 (2018年6月28日 4時) (レス) id: 045b1acecc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＠黒
| 作成日時：2018年6月9日 14時
