57話:無気力君と気持ちと ページ23
相「…っ……お前の方が大人じゃねぇか……」
頬を撫でる手に抵抗せず、目を細めそう呟く様に言う相澤さん。
貴方「なーに言ってんだ、男子高校生舐めんな。今にも押し倒しそうだわ」
相「…!?!?……でもしねぇんだろ、お前なら」
そう言えば目を細めながら俺を見つめる。
(…よく分かってんじゃねぇか…――――)
貴方「嗚呼、アンタが嫌がることはしたかぁねぇ」
相「……やっぱり大人じゃねぇか…」
そう言えば目を細め俺の手にそっと擦り寄る。
(……俺の気持ちわかってんなら煽りにくんなよ……――――)
貴方「…んで??俺は告白をしてぇんだけど??」
首を傾げつつそう問いかければ、少し視線を彷徨わせた後に小さく呟く。
相「……断るぞ、俺は」
貴方「嗚呼、知ってる」
相「…!!」
貴方「アンタならそう言うんだろうなって思ってた」
驚きつつ俺を見る相澤さんにクスリと笑えば肩を竦める。
相「……何で…」
貴方「さっきアンタが言っただろうに……アンタなら合理的じゃねぇとか教師だからとかで断るなんざ予想つくに決まってんだろ」
笑いながらそう言えば図星なのか黙り込む。
貴方「……俺は、『恋は合理非合理よりいいもんがある』なんざ言わねぇよ、恋は揃いも揃って非合理的だ、それはアンタも薄々察してんだろ??」
相「……嗚呼、恋ってのは非合理極まりねぇ…」
首を傾げ問いかければ目を細めつつも頷く。
貴方「だけどその合理主義が崩れかかってんのも感じてる」
相「……嗚呼……」
首を傾げつつ手を握れば、ビクッとはするものの振り払うことはしない。
貴方「……だから、アンタは困ってる。合理主義の自分が非合理的に動くことに」
相「……よく、見てんだな……」
貴方「そりゃ、補佐だからな」
クスクスと笑いながら手を握れば、そっと握り返される。
貴方「だから、俺が卒業するまで、俺がアンタの補佐を止めて此処を出ていくまでに、アンタがそれに慣れるようにしてやるよ」
相「……なんだそれ…」
クスリと笑いつつそう言えば首を傾げる相澤さん。
貴方「非合理、とまでは行かねぇが…アンタが非合理と合理のスイッチが作れるようにしてやるよ。出来なきゃ俺の負けだ、そん時は大人しく此処を出ていく」
相「……出来たら…??」
貴方「それでも此処を出ていく」
クスリと笑いそう言えば相澤さんが目を細める。
相「…結局出ていくんじゃねぇか……」
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ta0628tm0105(プロフ) - 最高＼(^o^)／ (2021年5月28日 23時) (
レス) id: 0ed1a1911f (このIDを非表示/違反報告)
わがはいは猫(オタク)である。名前はもうある。 - 地面に頭こすりすけながら歩くって無理じゃね？？ (2018年12月7日 20時) (レス) id: 681019e2ea (このIDを非表示/違反報告)
談 - 地面に頭擦り付けて歩かないといけない人が堂々と歩いてる姿勢尊敬します。 (2018年7月21日 2時) (レス) id: f1972ab3b6 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 暇で幸せそうで何より (2018年7月21日 2時) (レス) id: 17d3fc92fa (このIDを非表示/違反報告)
kira(プロフ) - 良かったです。特に相手が先生な所がいい。あと、主人公の戦闘狂な所をもっと欲しいです。そして、イチャイチャお願いします。 (2018年6月28日 4時) (レス) id: 045b1acecc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＠黒
| 作成日時：2018年6月9日 14時
