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左馬刻と小さなお姫様と ページ6

スヤスヤと小さな寝息をたてているAを左馬刻がそっと抱き上げる。

そしてAの服を少し捲り上げた。


左「……やっぱりな」

銃「これは……酷い」

Aの小さな体に刻まれた虐 待の跡を見て絶句する二人に頭を下げる。


理「左馬刻、銃兎、頼みがある。小官はAを守りたいのだ、Aの…親の元に返したくないんだ。Aも小官の元がいいと言ってくれた」

左「………当たり前だろ、わざわざ傷つけさせに行くわけもねェ……それにな理鶯、どっちにしろこいつは家には帰れねぇよ」

理「……??」

意味ありげな左馬刻の言葉に顔を上げれば未だ眠るAの頬を優しい手つきで撫でながら薄ら笑っていた。


銃「どういうことだ左馬……まさか…」

左「こいつの両親は借金してんだよ、闇金にな。そのカタに此奴を売ろうとしてやがる」

理「………理解が出来ないな」


何故、庇護すべき子供を自ら手放すのか、小官には理解が出来ない。





左「――――……それに、俺らに気に入られた。それで十分だろ、帰れねぇ理由はよ」

笑いながらそう言えば左馬刻はそっとAの額にキスを落とした。




銃「…えぇ、そうですね」

笑いながら左馬刻の腕に抱かれたAに近寄れば銃兎は頬にそっとキスを落とした。




理「…小さな小さなお姫様、小官たちが守り抜こう、約束だ」

微笑みAの手を取ればそっとキスを落とす。





――――……ヨコハマの、小さな小さなお姫様。


未だ眠っている幼い小さな小さなお姫様は、ヨコマハのお姫様になったことを知る由もない。





左「…んじゃ、あのクソ共に用はねぇな。さっさと消しちまうか」

銃「えぇ、処理は私がしておきましょう。戸籍はどうします??」

理「む……Aにそれっぽく聞くのはどうだろうか…??」







―――――……夜は、まだ明けない。

おにーさんたちとわたし→←左馬刻と銃兎と小官と



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星妻桜@姉妹同盟(プロフ) - のづさん» …気が合いますね…とりま親ころころしたい (2020年8月23日 1時) (レス) id: fe16128dce (このIDを非表示/違反報告)
のづ - ぅぅぅぅぅぅ、好きです!、はい!!もぉぉぅ、ストーリーが私好み、、、更新楽しみにしてます! (2019年9月15日 0時) (レス) id: dfac6954d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:@黒 | 作成日時:2019年7月10日 10時

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