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全ての始まり ページ1

よく、ライトノベルなんかで平凡な人物が何かに突出した人物に告白される、または何かがあって付き合う、ハーレムに遭う、など。

まぁ簡単に言えば『シンデレラ的現象』はライトノベル含む二次元だけの特権だと思っている。

それが現実になるとすれば、アイドルなどのまぁごく少数人程度だろう。


………何故俺がこんなことを突然語りだしたのか、まぁ察しのいい人は分かるだろう。



俺は若干現実逃避し、明後日の方向を見ていた視線を目の前の人物に向けなおす。



一「……なぁA??俺の話聞いてんのかよ??」


先ほどまでは開いていたはずの俺と彼との距離がいつの間にか詰められ、俺の顔を覗き込むように色違いの瞳が俺を見つめていた。


「……悪い山田、聞いてなかった」

一「聞いとけよ……つか、一郎でいいって言ってんだろ」


色違いの目で俺を見つめてくるこいつは山田一郎。

俺の高校の同級生。


高校生にしては高い背丈、色違いのオッドアイ、アイドルかと思うほど面持ちの美少年、池袋最強と名高い腕、極めつけは現在最強と名高いチーム『The Dirty Dawg』の一員。

正直こいつのスペックを上げれば色々と切りが無い気がする。


とどのつまり、俺が何を言いたいのかというと、二次元の言葉を借りるとすれば『チート』、女子の言葉を借りるなら『最優良物件』ってやつな訳だ。


山田やら一郎やら、平凡そうな名前とは裏腹に軒並みチートすぎるスペック。

そもそも山田って苗字でオッドアイって血筋どうなってんだ。



一「……A、また俺の話聞いてねぇだろ」

若干拗ねた様な声が聞こえれば山田の手が伸びてきて頬を包まれると同時に顔を上げさせられる。

俺の想像通り、拗ねたような顔をした山田が俺を見つめていた。

………顔が近い。


「……山田、よくわかんねぇけど俺帰っていいか」

一「アンタ本当に話聞いてねぇな!?!?」

当たり前だ、こちとらずっと現実逃避だ。



学校の成績は平凡、ラップバトルどころか喧嘩さえしたことがない。

政府から配られたマイクは一応持っているが恐らく引き出しの奥で埃でも被っているんだろうというレベル。

恐らくこれがアニメの作品なら名も無きモブ程度の俺。


つまりは山田に呼び出される理由がさっぱりな訳だ。


「…とにかく、用事は何なんだ」

一「だからさっきから言ってんだろ、A、俺と付き合えよ」


悪い、さっきから聞いてなかったから今はじめて聞いた。

俺と山田→



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クレイ(プロフ) - 面白い続きが気になる! (2021年6月9日 0時) (レス) id: a6777d967f (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - サマトキサマさん» その言い方はないかと。嫌なら自衛をきちんとするべきかと思います。ネタで言っているのなら言っていいことと悪いことをきちんと区別してコメントをすることをおすすめします。 (2020年8月6日 16時) (レス) id: 67c87e380d (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - 続きが無茶苦茶気になります!更新楽しみに待ってます。応援しています!頑張ってください! (2020年4月16日 16時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
サマトキサマ - こっちの界隈にくんなよ (2019年10月14日 4時) (レス) id: eef33ae380 (このIDを非表示/違反報告)
相澤 - やっぱり黒さんの書く作品、全部好きです!!!更新頑張ってください!! (2019年10月6日 18時) (レス) id: ebbc540d18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:@黒 | 作成日時:2019年6月15日 6時

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