山田一郎 ページ26
(――――………なんだ今の…)
ドンッと強い衝撃を感じ、静寂が訪れればそっと目を開ければどういう訳か俺は広場にあった壁に飛ばされ、体を打ち付けていたようだ。
乱「――――……っ…A!?!?大丈夫!?!?」
「…痛い、が……大丈夫だ」
腕の中から聞こえた声に答えつつそっと乱数を解放する。
(―――…女神に色々付けてもらった特典のお陰か……あまり痛みを感じなかったな)
目の前を見れば、山田一郎が怒った表情で俺のことを見据えていた。
「…そんなに仲が悪いのか??」
乱「いやいや…こんなに怒ってる一郎なんて見たこと……」
どうやら珍しい方らしい。
そもそも俺はその『碧棺左馬刻』ではないんだが。
一「左馬刻テメェ……何しやがったっ!!」
乱「い、一郎落ち着「黙ってろ乱数ッ!!」…い、一郎……」
宥めようとしたらしい乱数でさえ手を付けられない様子だ。
何かに対して相当ご立腹のようだが申し訳ないが俺にも何がなんなのかさえ分かっていないんだが。
一「――――……っぁ……??」
突然の状況にどうしたもんかと思っていれば、突然山田一郎が鼻血を出した。
二「っ…に、兄ちゃん!?!?」
三「一にいっ!?!?」
一「っゲホゲホ!!…左馬刻ぃ……テメェが…っ…」
乱「…可笑しいよ…一郎があんなに怒るなんて…それに弟たちの声も聞こえてないみたいだし……」
どうやら乱数から見るに異常事態らしい。
(…どうしたものか………そうだ)
ふとあることを思いついてはポケットからスマホを取り出す。
女神「もしもしー??どうし「女神、俺のヒプノシスマイクは精神回復とか出来ないのか??」え??突然どうしたの……」
「緊急なんだ、目の前で異常事態が起きてる」
乱数に頼んで一郎を押さえてもらっている間、女神に電話を掛けて手短に現状を説明する。
女神「―――…それは違法マイクね、さっきの戦闘の時になにか攻撃を受けなかった??」
「…嗚呼、そう言えば…少しクラッとするくらいだったが…」
女神「多分それのせいね、意図は分からないけれど…一定の人物から受ける憎悪を増幅させる能力、かしら…??」
(…もし俺を碧棺左馬刻と勘違いしたんだとすると…犬猿の仲である山田一郎の憎悪が増すように設定していても可笑しくはないだろうし、この状況にも納得できる)
「何かいい手立てはないのか??…相当の興奮状況で鼻血が出てる」
女神「一番はその場を去ることだけど…次会ったときがどうなるかが分からないわ」
それは良くない。
434人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
だふにあ - 続きをお待ちしています!!!!!!!とても気に入りました!!!!!!! (2021年6月16日 19時) (レス) id: db3e93e9ba (このIDを非表示/違反報告)
白玉うどん - 続きお待ちしてます!!頑張って下さい!!めっちゃ好きです!! (2021年5月21日 21時) (レス) id: fccb4e77b5 (このIDを非表示/違反報告)
ふーちゃん(プロフ) - 続き待ってます!頑張って! (2021年4月11日 18時) (レス) id: 9172c0bbed (このIDを非表示/違反報告)
@黒(プロフ) - 半分ニートガールさん» コメントありがとうございます!!実は私も結構この設定はいろんなシチュエーションが書けるので面白いです(((更新がんばります!! (2019年7月23日 11時) (レス) id: 124f92440d (このIDを非表示/違反報告)
@黒(プロフ) - 文月さん» コメントありがとうございます!!面白いと言っていただき嬉しいです!!更新ゆっくりですが頑張ります!! (2019年7月23日 11時) (レス) id: 124f92440d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:@黒 | 作成日時:2019年3月21日 16時