ヤンキー少年の独白 ページ5
本当に一瞬だった。
一瞬で出会って、一瞬で事件は起きて、そんで一瞬でどっかに消えやがった。
休み時間、俺は飲みもんを買いに廊下に出た。
……はいいが、俺が好きなもんが売り切れてて俺は不機嫌で戻ってきた。
(んで売り切れなんだよ…クソが!!)
そんなことを思いながら教室に戻ってくれば、俺の教室の前で女が辺りを見渡してた。
……正直に言うと美人に部類に入ると思う。
髪は長くてサラサラで、何処か浮世離れしてるみてぇな、そんな奴。
何か探してんのか辺りを見てたそいつに少し見とれてはいたが、ハッとすればそいつに近寄る。
爆「……おい、邪魔だ」
そう声を掛ければそいつは振り返り、不機嫌な俺を見ても怯えるそぶりを見せなかった。
貴方「嗚呼…すまない」
そう言ってそいつがその場を退こうとした瞬間――――
先生「こら待て!!」
生徒「いやに決まってんだろ!!……っおら!!」
俺らの後ろを先生に追われてる生徒が走っていったが、その生徒が何を思ったのか…――――
バッサァ!!――――
……あろう事か、俺の目の前で女のスカートを捲り上げて走り去った。
爆「……!?!?!?」
(………あ゛ぁ!?!?!?)
突然目の前で起きた事件に、少なくとも女に見惚れてたのもあって固まってしまう。
貴方「お」
しかし女は驚きはするものの、別に恥ずかしがることも顔を赤らめることもせずにその場を立ち去った。
………おい、嘘だろ??
(そこ恥ずかしがるとかねぇのかよ!?!?固まった俺が馬鹿みてぇじゃねぇか……)
考えれば考えるほど、何故恥ずかしがらないとよく分からない苛立ちが積もる。
……っクソ!!
爆「俺だけ振り回してんじゃねぇよッ!!」
理不尽??知らねぇよ←
照れねぇアイツが悪いんだ←
そんなことを思いながら女を追いかけ走り曲がり角を曲がれば、男はいたが女の姿は無い。
爆「っ!!……何処いきやがったあの女ァ!!!!」
そう叫びながら女を探しながら走り出す。
………地味に鼓動が早いのは気のせいだ。
そうに違いねぇ。
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ゼロ(プロフ) - 談さん» あれ?またいる… (2019年10月13日 15時) (レス) id: 75173a0bdb (このIDを非表示/違反報告)
ちょこきゃらめる - うむ。ご馳走さまでござる( ˙-˙ ) (2018年12月23日 8時) (レス) id: 9446a19fb8 (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯弔銀時晋介丁 - ありがとうございます人( ̄ω ̄)貴方は神だ。 (2018年7月30日 4時) (レス) id: 7bc9a154f5 (このIDを非表示/違反報告)
談 - 地面に頭擦り付けて歩かないといけない人が堂々と歩いてる姿勢尊敬します。 (2018年7月21日 2時) (レス) id: f1972ab3b6 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 暇で幸せそうで何より (2018年7月21日 2時) (レス) id: 17d3fc92fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:@黒 | 作成日時:2018年6月20日 0時