わたし、メリーさん。さぁ、あなたの悩みを話すがいいの……。（修正しました） ページ3
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「は……いや、え？」
いきなり掛かってきた電話、しかも相手は�爛瓮蝓爾気鶚瓩般松茲蝓△�と思えば今は後ろで駅弁を頬張っている。思わず頭が回らなくなった。……メリーさんの電話では、確か「後ろにいる」と言われたら振り向いてはいけないのでは無かったか。思わず背中を冷たい汗が伝った。
するとメリーさんはゆっくりポシェットに食べかけの駅弁をしまうと、口を開いた。形の良い唇が、ゆっくりと動く。
「さぁ、貴方の悩みを話すがいいの……。」
「へっ？」
思わず素っ頓狂な声が漏れる。しかしメリーさんはそんな事を気にも止めず、俺の顔を覗き込んだ。蒼く美しい瞳に、俺が映っている。
「お仕事の時間なの……。」
少し嬉しそうにそう言うメリーさん。……メリーさんって、ちょっと可愛いかもしれない。
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「俺だって頑張ってたんだよ！本当っすよ！ねぇ、話聞いてます！？」
「……。」
俺は今、何をしているのだろう。
何故かここは近くの廃校になった小学校で、メリーさんは俺の隣に座り、俺の話をじっと聞いている。
「息子が産まれてから！今までより頑張って働かなきゃって！言ってたんです！
高卒で雇ってくれるところも無い中、必死に就職して、今まで何とか必死にやってたのに、妻が不倫してたんですよ！？しかも相手はうちの職場で……！！
最悪なんすよ！もう散々なんすよ！」
空気がビリビリと震え、気分が悪くなる。思わず口元を押さえ、近くの木陰まで行って嘔吐した。胃の中の物は全て出たのか胃液しか出なかったが、まだ吐き気がして喉がひりひりした。
それでも酒が欲しくて、手に持ったビールを飲もうとする。すると誰かに手を押さえられた。メリーさんだ。見た目は幼女だが、意外と力が強い。
じっとこちらを見つめてくるメリーさん。その目と視線を交わしていると、吸い込まれてしまいそうな気がした。メリーさんが、ぽつりと言った。
「今まで、よく頑張ったの……。」
これまでと何も変わらない、感情のこもらない声。しかし俺にはその声が、まるで救いを差し伸べる女神様のように感じられた。
メリーさんがゆっくりこちらに手を伸ばす。何をされるのか分からずに思わず身構えると、メリーさんはぎこちない動きで俺の頭を撫で始めた。
これが異文化交流ってやつか……？
そんな危機感の欠片もない事を考える俺。
わたし、メリーさん。いま、貴方の手助けをするところなの……。→←わたし、メリーさん。ターゲットを見つけたの……。（修正しました）
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AYA - 初めまして。私も怖い都市伝説の中ではメリーさんが一番好きです。このメリーさん、優しくてほっこりしてきゅんしますね。話もとても面白いです。無理がない範囲で更新頑張って下さい。応援してます。 (2021年8月2日 18時) (
レス) id: d783a40920 (このIDを非表示/違反報告)
麦カケ(プロフ) - 初めまして、こんばんは。メリーさんは怖いイメージですがこちらの作品のメリーさんは優しくてほっこりしました。お話とても面白いです！作者様のペース、無理がない範囲で更新等頑張ってください！ (2021年2月2日 22時) (レス) id: ea0439ca7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍沢 | 作成日時：2020年12月30日 18時
