検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:2,504 hit

目覚め ページ2

薬のようなにおいが鼻を突いた。
ピーーー・・と電子音が途切れることなく鳴っている。

閉じていた眼を開くと、ぼんやりと景色が見えてきた。
白い天井。沢山の機械。

だんだん視界がはっきりしてきた。
機械にうつる0の数字。よくわからない英語が書かれた無数のコード。

僕の右に居るのは

「承太郎っ!!?」
飛び起きて友人の顔を見た。

泣いていた。
嗚咽も漏らさず、静かに涙を流している。

「どうしたんだ!?承太郎!!」
驚いて手を伸ばしたが、僕の手は彼には当たらなかった。
すり抜けた。
僕の手は、彼の身体をすり抜けていた。

「っ!?」
驚いた直後、激しい頭痛が頭に響いた。

思い出す記憶。
旅路。星のアザ。吸血鬼。拳。時計。最後のメッセージ。

そして、彼の声。
『伝えたいことが、あったんじゃなないかい?』


ああ、だれか、これは悪夢だと言ってくれ。
逃げ出したい気持ちで、ゆっくり後ろを振り返った。

ベッドには、


もう起きることのない、花京院典明が眠っていた。

分からない→←Prologue



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.8/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:ジョジョ , 花京院 , ぴこのコルクボード , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぴこ | 作成日時:2013年11月22日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。