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Prologue ページ1
ここは・・・どこだろう・・・。
無重力のような浮遊感。
何も見えない。何も聞こえない。
ふと、向こう側に淡い光が見えた。
『カキョウイン・・・ノリアキ君だね?』
・・・?
誰だろう?
よく見えない。
確認しようと、手を伸ばす。
『君は、まだここに来るべきではないよ。』
どういうことなんだろう?
あなたは誰ですか?
『伝えたいことが、あったんじゃないかい?』
『彼に』
ああ。
そうだ。
全て思い出した。
僕は死んだんだ。
彼は、勝つことが出来たのだろうか。
僕のメッセージは伝わっただろうか。
ちがう。
ぼくは、まだ彼に伝えていないことがある。
まだ、彼に。
会わなければ。
『戻るんだ』
光に包まれた手が、僕を押した。
徐々に遠ざかって行く。
待って下さい。
あなたは、誰なんですか?
『さあ、行って』
景色がゆがむ直前見えたのは、
紳士的な微笑みと、星のアザ。
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作者名:ぴこ | 作成日時:2013年11月22日 20時