53話 柱の怖さ ページ7
数日後。
仕事が一段落つき、出会った当初から仲良くしてもらっている炭治郎達のお見舞いに向かう。ここのところ全然会っていなかったため、少し緊張している。
病室につき、「おじゃましまーす…」と小さな声をかけながら扉を開ける。その中には先客がおり、炭治郎のベッドの近くに隊士の人がいた。
「あ、Aさん!」
「炭治郎、久しぶり」
「あ……君、柱が言っていた……」
「あ、どうも初めまして。菅野原Aです」
「は、初めまして! 村田です!」
おかっぱ頭の男の子は村田さんというらしい。
炭治郎達に助けてもらったのがきっかけで知り合い、この間の任務の件で会議に召喚されていたらしい。まあ、要するに事後報告ってやつだね。
「柱怖かった……マジで」
「そんなに?」
「Aさんも、あの人達に呼ばれたんですよね?」
「んーまあ、帯刀してて殺気立ってはいたけど、そこまで……」
「殺そうとしたんですか!? 怖い……」
殺されそうになったのはびっくりしたけど、いい人もいたしね。
「私は…その内の一人に助けられたようなもんだから」
「それって……」
炭治郎が誰かを察して名前を言う前に、「こんにちは!」というしのぶさんの声が聞こえた。
病室にしのぶさんが入ってきたのを見た村田さんは、「ひぃ、し、失礼します!」といってそそくさと出て行ってしまった。
……え、そんなに怖い?
「どうしたのでしょうか、彼は」
「あー…用事ができたみたいですよ」
「そうですか。何やら柱の話をしていたようなので、気になってはいたのですが」
そのしのぶさんの一言に、私も炭治郎も同じことを思ったと思う。
地獄耳だ……怒らせたらヤバイ。
「みなさん、どうですか? 体調の方は…」
「あ、だいぶ良くなってきました……」
「ではそろそろ機能回復訓練に入りましょうか」
「機能回復訓練……?」
……何だろう、それ。
「Aさんは任務があります」
「あ、そうなんですね……って任務!?」
「あら、聞いてませんでしたか?」
「…烏丸…いえ、私の鎹鴉来なかったんですけど――――」
任務の連絡をしのぶさんから聞いて驚いていれば、「カァァ! A、冨岡ト北北西ヘ迎エェェ!」と病室の入口から入ってくる烏丸。
「え、今かよ! ていうか何勝手に部屋の中入ってるの!?」
「飯食ッテタ」
「自由か!!」
野生の鴉と変わらなくない?
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☆りんご☆(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます! 宇髄さん流に褒めていただきとても嬉しいです! もっと派手に盛り上がるよう頑張りますね! (2020年3月13日 0時) (レス) id: 0283dc52d2 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - めちゃくちゃ面白いです!もう派手派手です((←更新頑張ってください! (2020年3月8日 16時) (レス) id: a5bea457da (このIDを非表示/違反報告)
☆りんご☆(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます! 炎炎ノ消防隊はアニメしか見てないですけど、面白いので是非見てみてください!! 時間はかかりますが頑張ります! (2020年3月7日 2時) (レス) id: b4140779db (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - すごくおもしろいです。炎炎の消防隊は読んだことがなかったのですが、この夢小説を読んで興味がでました。続きが楽しみです。 (2020年3月5日 23時) (レス) id: 999b324e53 (このIDを非表示/違反報告)
☆りんご☆(プロフ) - 夜桜さん» コメントありがとうございます! そこまで楽しみにしていただけてとても嬉しいです(*´ω`*) 納得のいく文章を考えるのに時間がかかりますが、早くお届けできるよう頑張ります(`・ω・´) (2020年3月4日 1時) (レス) id: 0283dc52d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆りんご☆ | 作成日時:2020年2月25日 15時