浦島坂田船の冒険3〜魔王そらまふと迷いのプリンセス〜

77 そのころ、浦島坂田船は… ページ24

坂田 side








…








…








……か…







…かた…！









____この、声は…







志「坂田っ！！！」



坂「…ん……なん…や…ぁ……？」




まーしぃの声で目が覚めた。





辺りは青い岩ばかり……






……あ、そっか。俺ら湖の底の洞窟に来て、それで……








…









…Aちゃん…！






坂「Aちゃんはっ！！？」



志「っ、落ち着けって！！…ここには俺とお前しかおらへん。」





そ、んな…！





坂「…一刻も早く…探しに……！」



志「だから待てって………！……ん？」




俺を止めようとしたまーしぃが、何かに気づいたようだった。





…けど、そんなことどうでもよかった。







…早く、Aちゃんを。






…助けなきゃ……！








……俺が…！









志「……！？おい坂田危な………！！！」






____そのときの俺は、仲間の注意も聞こえなかった。








.







ク「……メテオッ！！！」






.








坂「…………っあ……！？」




志「坂田ぁぁぁっ！！」







_____俺はまだまだやな…。







…こんなんじゃ、絶対……









……負けてまう……！









☆★☆★☆★☆







うらたぬき side






______ドッ…ゴォン…！






…？






う「なんだ…今の音。」





岩が砕けるような音だったな…。






…誰かが戦ってるのか…？








う「……なあラマン。今の音、何だと思う？」





後頭部で手を組みながらセンラは「ん〜。」と唇を尖らせた後、






セ「…少なくとも、Aちゃんではないと思うで？」





と、言った。






……きっと、俺がさっきからAのことばっか考えてる…って、お見通しだったんだな。








…でも…それでも俺は……！







セ「だーいじょうぶやって！！」





センラが俺の肩をポンポンと叩いた。





セ「Aちゃん案外強いんやって……









…









……それはうらたんが一番分かってることやろ…？」






…！






……こいつエスパーかよ…。

78 お前、恋してるやろ？→←75 作戦大成功……？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す