Iris【柿原徹也】

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一通り隅々まで内見したけど広すぎてなんか疲れた…








柿原「どう？気に入った？」

貴方「いや、まあ…素敵なお部屋だとは思いますが…」

柿原「なんか気に入らないところあったか？」

貴方「いやそうじゃなくて！」








何故か不思議そうにしている社長にコソッと小さな声で話しかけた








貴方「ここいったいいくらするんですか！？私絶対払えません！」

柿原「んなのわかってるわ」

貴方「じゃあどうしろと…！？」

柿原「お前が払うのは3割でいいから。後は俺が払う」







しれっと答える社長に今日一驚いたと同時にこの人は大丈夫かと心配になった







貴方「何言ってるんですか！そんな事お願い出来るわけないでしょう！」

柿原「だって払えねーだろ？」

貴方「払えませんよ！？絶対払えませんよ！」

柿原「ならいいだろ」







いやいやいやいやいや！！なにがいいの！？
どこの事務所に社長に家賃負担してもらう声優がいるの！








貴方「そもそもなんで急に…」

柿原「ここなら歩いてでもいける距離のスタジオ多いし寝坊するお前にもってこいの物件だろ？」

貴方「！」

柿原「遅刻避けられるし今までより長く寝られるぞ」







そういう理由だったのか…
どこまで優しいんだこの人は。
いやでもさすがにそこまでしてもらうのはどうなんだ







柿原「お金の事は気にしなくていいから。その分ちゃんと働いてもらうし笑」

貴方「そりゃ約束破っちゃったから今まで以上にお仕事頑張りますけど…！」

柿原「仕事もそうだけど、俺の雑用として働いて貰うんだよ」

貴方「そっちか…！」







やっぱり雑用は決定事項なんですね。
仕方ない…それでチャラにしてくれるなら何でもしようじゃない！







柿原「お前が気に入ったなら契約するぞ」

貴方「ほ、本当にいいんですか…？」

柿原「いいから俺から話持ち出してんだぞ〜？笑」

貴方「…………お、お願いします…！」

柿原「よし、じゃあ契約してくるからちょっと待ってて」







いいのか…果たしていいんだろうか…
いくらこれから社長の雑用をする事になったとはいえこんないい部屋…
しかも私が支払うのは3割って








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