赤「結婚しないか？」貴「…無理」…数日後…貴「やっぱり結婚して！」赤「は？」5th.【赤司征十郎】

marry me?…001. ページ1

Aside



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征ちゃんのお友達が来てから一週間が経った。







あの日から征ちゃんは忙しいみたいで。




あたしが起きる前に会社に行って、
あたしが寝たあとに帰ってくる。



何時に行って、
何時に帰ってきてるのか不明。






貴「ヒマだなぁ……征ちゃんに会いたいな」






土曜だから、あたしは仕事がお休み。



ソファに深く腰かけ、征ちゃんのことばかりを考えていた。





けど、考えれば考えるほど、寂しさが募っていき、思考を変えようと、何気なくカレンダーに目を向ける。





今日は九月最後の日。







貴「あと一週間で結婚式かぁ…」






征ちゃんのタキシード姿かっこいいだろうなぁ。




結局征ちゃんのことを考えちゃってるし、きっと今の自分の顔は緩みまくってるに違いない。






＊





何かしてた方が時間経つの早いし、気が紛れる。



そう思って、晩ご飯の支度でもしようかな、と冷蔵庫を開けると……





ピンポーン…





とインターホンが鳴った。






貴「ん？誰だろ…」






モニターで確認すれば、
そこに映っていたのは―――






貴「みっちゃん！？」






＊






貴「あの……これは…？」

三「大変お似合いですよ」

貴「……ありがとうございます…」






って違くて違くて！そうじゃなくて！
しかも、どこに向かってるんだろ。



あたしはみっちゃんの運転する車に乗っていた。






＊







車がゆっくり止まり、
みっちゃんがドアを開けてくれた。



きょろきょろと辺りを見回す。






貴「海、ですか？」






あたしの問いに、みっちゃんはにこりと微笑んだ。





三「あちらで征十郎様がお待ちです」






みっちゃんの視線の先を辿る。




そこには、腕を組んで
防波堤に寄りかかってる征ちゃんがいた。





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