【賭ケグルイ】会長の幼馴染みは、 (ページ3)

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1.久しぶりの学校ページ3

You said

『…疲れた、』

そう一言漏らし、
学園の敷地内に足を踏み入れた。

2週間ぶりの校内はどうなっているのか。
…何かおもしろいことでも起きているのか。

気になって、柄にもなくワクワクする。

2週間ぶりというのは、
ちょっと体調を崩して入院していた期間のこと。

最近ようやくマシになってきたと思ったのに…。

る「おー、雪チャンじゃん！おはよー」

『…るな！おはよう』

る「久しぶりだね、大丈夫だった？」

『まぁ、一応ね』

玄関口で、
私と同じく生徒会役員の黄泉月るなと出会った。

彼女はうさ耳が付いたパーカーを着ていて、
身長も小さい。

中学生、もしくは小学生みたい…というと
怒られるので止めておく。

る「あ、そうだ！あのね雪チャン…

いない間に、すっごく面白いことあったんだよ♪」

『…どんなこと？』

るなはニコッ、と笑顔でこちらの方を向き、こう言った。

る「２年生に新しい転校生が来たんだけど…、
皇伊月にギャンブルに勝ったんだよ！」

『…へぇ、伊月に？』

何ヶ月か前に新しく、生徒会の一員になった、
１年生の皇(すめらぎ)伊月(いつき)。
上納金ランキングで結構上にいた伊月は、
有名なトイメーカーの跡継ぎらしい。

それに今回の推薦は、
珍しく楓だったし…。

トランプのイカサマが上手な伊月が
まさかすんなりと負けてしまうとは思っても居なかった。

これじゃあ…、
綺羅莉はクビにしてしまうかもしれない。

る「そうそう！
転校生の名前は、蛇喰夢子！」

『…覚えておくね、』

きっとこの先ギャンブルはしないであろう人だが

どこかで会いそうな気がして、名前を覚えておくことにした。

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