No.8 ページ9
彼の肩を揺すって起こすと、ハッと意識を取り戻して私を目が合った途端ものすごい勢いで後ずさった。
しばらく固まっていると顔を真っ赤にしていた彼の目から涙がこぼれ落ちそうになっていた。
「……なんなんだよぉ」
『あ、あのね千冬くん。これには深いわけが』
「A、昨日から様子がおかしくねぇか?俺をからかって楽しいか!?」
『は!?ちがッ』
「俺はもう子どもじゃねーんだよ!!」
私が否定の言葉を言うより先に彼が威勢よく言い放った。
彼は肩で息をした後荒い足音を立てながら自分の部屋に帰ろうとした。
私は咄嗟に彼の肩を掴んだ。
『千冬!私の話聞いて。これには事情があって』
「…………事情ってなんだよ」
『実は_______』
私は昨日起きたことを千冬に話した。
___________________________________
「ラッキースケベられ体質になった…………?」
『うん……』
彼は非現実的な出来事にポカンとした表情になっていた。
うんうんそうだよね。私もこんな話してくる奴なんて頭おかしいんだなって思うよ。
『全部本当のことだから。そんな可哀そうな目で私を見ないでよ』
「いや……なんか、うん。大変そうだなって」
『うッ、私だって好きでこんなのになったわけじゃないのに……』
気持ちが沈んでいると彼が「よしっ!」と言ってこちらと視線がぶつかる。
「その体質が治るまで俺がお前を守ってやるよ」
『え?』
「なんだよ。このこと俺しか知らねえんだし。お前のこと守るのにそれしか方法ねーじゃん」
『いや、そういう問題じゃ___』
私の言葉の続きは「なら問題ねーな」と言い放った彼の言葉と重なって声に出すことができなかった。
「あと……千冬でいい」
『は?』
「さっき呼び捨てだったろ。くん付けなんて違和感しかねぇから」
『わ、ワカッタ…』
驚いた。無意識に元の呼び方にしてたのか。
小さい時から呼び捨てだったけど、いつから千冬くん呼びになったんだっけ。
ふと疑問が残る中、日が傾いてきたことに気が付く。
『そ、それじゃあまた明日ね』
「おう。またな」
そして、この日を機に千冬が私のボディガードマンになった。
____________________
ここまで話を出したかった…!
落ちが千冬みたいになってるけどまだ決まっておりません。
1376人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、、続きみたい、、文才が天才すぎます、、お時間ある時に更新してもらえると嬉しいです、、あと個人的なお願いですけどドラケンと沢山絡ませてもらえたら嬉しいです、、完結までついていかせてください!! (2023年2月16日 14時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - ゴメンナサイ、冗談です。調子に乗ってすみませんでした (2022年1月1日 16時) (レス) id: 689f1d0164 (このIDを非表示/違反報告)
ttakedasaki0906(プロフ) - 半間くんも登場しますかね!?続き楽しみに待ってます!! (2021年11月30日 23時) (レス) @page17 id: 732dff87b6 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - 神らぁー!もうやめて!渚のライフはゼロよ!ついでにだれかぁー!オレの作品もこれくらいにさしてぇ!!梵天の可愛い可愛いボス【マイキー成り代わり】ってやつ!作者さんの宣伝したいレベル!作者さん!宣伝していいですか!? (2021年11月29日 18時) (レス) @page16 id: bf8590d0f6 (このIDを非表示/違反報告)
かかし(プロフ) - 朋香さん» コメントもして下さりありがとうございます!!そう言って貰えてめちゃめちゃ嬉しいです(*´ω`*)早めに更新できるよう頑張ります! (2021年11月28日 16時) (レス) id: 74dd41cf27 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かかし | 作成日時:2021年11月18日 1時