第2話 ページ3
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Aside
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フガクさんが帰ってきたのは夕飯を食べ終え、少しした後だった
そして夕ご飯を後回しにして、先に私と話をするために客室に案内された
畳の上に向かい合って座るも、少し緊張して手に汗が広がる
いつ会ってもこの人の圧には慣れないものだ
フガク「よく任務を無事に終えて帰ってきた。お前がいるいないではうちはの空気が違う」
『フガクさんは私に一目置きすぎです。それに無事に帰って来れたのは昔から私に根気よく教えてくださったフガクさんのおかげです。』
フガク「いいや、一目置くのはあたりまえだ。あのどうしようもなかった時にお前が先陣を切ってうちはを救ってくれたおかげだ
これからどうする?警備部隊はお前を歓迎するが……」
『少し……空白の期間を埋めたいと考えているので、4代目火影様の元で任務をこなしたいと考えています。警備部隊の方にも顔は出すようにします』
取ってつけたかのように警備部隊について触れるが、本心はやはり里のために任務をこなしたいという強い思いがあった
フガク「お前ももう21歳で立派な大人だ。好きにすればいいが、無茶だけはするなよ」
それでも家族のいない私に取って"うちは一族"はかけがえのない繋がりであって、フガクさんも例外ではない。
『わかっています。もう無茶はしません』
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フガクさんとの話を終え、外に出ると深い闇が広がっていた。急いで火影様に報告するために火影邸へと向かった
『ただいま戻りました。うちはAです。』
ミナト「3年間お疲れ様。無事に帰ってきてほっとしたよ。フガクさんには報告した?」
『1番最初に挨拶に行かせていただきました。すぐに報告できず申し訳ございません』
ミナト「いいからいいから、顔あげて」
先ほどとは雲泥の差で、4代目火影様の温かい空気に包まれ、本当に木ノ葉の里に帰ってきたという実感が湧いた
『火影様はお元気でしたか?』
ミナト「毎日忙しくて全然家に帰れてないんだ。ナルトもやりたい盛りだしクシナに迷惑かけてるよ……」
火影様が深く溜息をついている一方で、苦笑いをしているのを見ると、自然と笑みが溢れてしまう
きっととても楽しい毎日を送っているのだろうと察っせた
私にもこのような暮らしを送ることができるだろうか
大切な人を守っていけるだろうか
そういった疑念が、笑顔の裏に隠れていた
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かな(プロフ) - とても好きな世界線です…‼︎応援しています! (2022年4月14日 7時) (レス) @page4 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナツ | 作成日時:2020年10月16日 18時