9話 - カカシside ページ36
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「 それでね… 」
『 ふふふ 』
次々と運ばれてくる料理に舌鼓をうちながら 、二人の会話に耳を傾ける 。
Aってば 、上手く猫かぶっちゃって 。
俺の前で“ふふふ”なんてお淑やかに笑ったことなんて一度もないでしょうよ 。
それからも談笑は続き 、最後に出て来た甘味まで食べ終えたところで 、相手がいくつかの資料を持ち出して来た 。
「 それで式場なんですけどね… 」
『 ……はい？ 』
今まで貼り付けていた笑顔から引き攣った笑顔に変わったA 、もちろん俺も 。
「 え 、お見合いを受けて頂けたということは 、僕の妻になってくれるんでしょう？ 」
さも当たり前の事の様にいうこの馬鹿息子に呆れて声も出ないのだが…
隣から伸びて来た手に太ももを抓られる 。
痛い 、痛いって 、綱手様に匹敵する馬鹿力なんだから手加減くらいしてほしい 。
チラッと顔を見れば 、相変わらずAの顔は引き攣っていて 、何とかしろよと言わんばかりに俺を抓る手の力が強くなる 。
俺の肉千切る気か？
「 あの〜 、Aはまだそこ迄は考えて居ないかと… 」
「 何故貴方がお答えになるんです？僕はAさんと話しているんです 」
こりゃ俺が何言ってもダメね 、ギブアップ 。
『 すみません 、わたし結婚を約束した人がいるんです 』
「 え… 」
声が漏れたのは 、俺の方だった 。
知らなかった 、そんな話 。
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yu-ri(プロフ) - この作品とても大好きです！カカシ先生大好きなのでさらに嬉しいです〜〜！更新楽しみにしてます (2018年1月14日 23時) (
レス) id: 768b23628b (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続きまってるよ(^-^)/ (2017年8月28日 15時) (レス) id: 5b325b9c55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虎々 | 作成日時：2017年8月25日 23時
