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Ren side.
朝日が差し込む一室で目が覚める
小さく体を伸ばして横を見れば、素肌のままシーツに包まれ、まだすやすやと眠る彼女の姿
そっと体を起こし軽く唇に自分のそれを重ねる
「ん…、」
『ごめん、起こしてもうたな』
起きたてでまだ頭が働いてない彼女が愛しくて髪の毛を優しく撫でてやる
こうするといつも気持ちよさそうに目を瞑るから猫みたいで可愛くて仕方ない
「…れん」
『ん?』
「すき」
ニコッと笑うAに自分も微笑み返す
『俺は愛してる』
あの日から数年経った俺達は今、結婚して一緒に暮らしている
なんとかAの父親に俺達のことを認めてもらえて無事こうやって幸せな日々を過ごせてる
2人で暮らすには充分すぎる程に大きな家を用意してもらって、ほんまに頭が上がらへん
執事という仕事は前ほどではないけど俺のたっての希望で続けている
『ん、よし。
Aお嬢様、本日のご予定は永瀬冬馬へのご挨拶です』
「うん、分かってるわ。きちんとした格好で行かなければいけないわね」
急に執事モードに入った俺にくすっと笑って"お嬢様"になるA
『お嬢様、行きましょうか』
「ええ」
俺達二人の人生は、まだ始まったばかり。
----Fin----
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涼宮美桜 - このお話めっちゃくっちゃ大好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます!! (2019年8月9日 8時) (レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:China | 作成日時:2019年7月21日 18時