使用人な俺。Yuta. ページ28
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「おー優太!庭の手入れありがとうな」
「わあ、お花がとても綺麗に咲いてる
岸くんありがとう」
庭の手入れをせっせとしていた俺に話しかけてきたのはこの家の主。
作業していた手を休め、勢いよく頭を上がる。
『廉!…じゃなくて、廉様とA様!
あざっす、俺頑張りました!!』
「なんやその"廉様"って。むず痒いわ!」
いつも通り廉でええのに。と言う彼のお言葉に甘える。
『やっぱそう?俺もだいぶ違和感あったんだよなあー』
「ふふ、本当に仲良しなのね二人は」
その横で綺麗な笑顔を浮かべるのは今も昔も変わらない俺にとっても廉にとっても大切なお嬢様
『あ、はい!ちょっと好かれすぎててうざったい時はありますけど』
「おい!そんな風に思ってたんか」
入りたてで右も左も分からず不器用な俺は毎日先輩使用人達にこっぴどく怒られていて、そんな俺を見放さず仲良くしてくれてたのがこの廉だ。
ちょっと俺に対する愛が重すぎるとこもあるけど、実年齢は俺よりもいくつか下の廉が少しだけ可愛かったりする。
『いやでもほんと良かったっす!お嬢様と廉が幸せになれて』
赤城家に仕えている時から廉にお嬢様との関係は聞かされていた。
"優太にだけ話すわ。"
そう言って打ち明けられた話は正直すげえ驚いた
なんだかんだいろいろあったけど今が幸せそうで、その二人の傍にこうやって仕えさせてもらってる俺は更に幸せ者だと思う。
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涼宮美桜 - このお話めっちゃくっちゃ大好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます!! (2019年8月9日 8時) (レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:China | 作成日時:2019年7月21日 18時