姉ちゃんちょっと待って僕もう17歳だよ！？【カノ】

過去がある ページ8

カノside


カノ「う……ん」


なんでこんなことに……。
しかもなに、僕に姉がいてしかもその姉ちゃんがグラビアやってるって……。
抱き締められたとき胸が大きいってことはわかった。

カノ「んっ……」


駄目だ。思い出しちゃ。

もう、ほんと男ってやだなぁ…。
興奮するとどうしてこうなるのかな。


カノ「……〜っっ！！
は〜あ、ほんとやんなっちゃう…」



貴「修哉君、ちょっといいかな？」


カノ「っ！？…ど、どうしたの、姉ちゃん」

びっくりしたぁ…。

汚れた床をお湯でながして、湯船につかった。
温かい……。


貴「一緒に入っていいかな？」


カノ「………は！！？」

どうしたらそういう質問にになるわけ！！？
普通考えたらだめでしょ！

カノ「何いってるの…」


貴「私ね、ほんとは修哉君以外に一人弟いたんだけど」

僕以外の弟？


貴「修哉君を知る前。10歳の誕生日に死んじゃったんだけど……」

カノ「え？」


貴「障害を持ってて普通じゃなかったんだ。だから、お姉ちゃんらしいことをしたあげられなかった。
どうしたらいいかわからなくて、あまり関わらなかった…でもそれがいけなかったんだと思う、父さんに遊んできてっていわれたから弟とね遊びにいったのそしたら、弟が川におぼれてるの気づかなくて…気づいたときには結構流されてて…」



カノ「うん……」


貴「助けにいって川に飛び込んで、手をつかんだのは覚えてるでも、そのあと記憶が飛んでて…なんでだろうね…」


記憶がとんだ？

貴「でね、見つからなかったんだよ。弟の体が…私は川の近くに倒れてた」


…セトと一緒じゃないか……。

カノ「ねぇ、姉ちゃん。そのあと変なこと起きなかった？」

貴「変なこと？」


カノ「ううん、なんもない」


貴「でね、修哉君が弟だって知って嬉しかったんだ。
行方不明の弟にできなかったことをしたい、お姉ちゃんらしいことしたいの……ダメかな？」

ダメかなと聞かれても困る。
だって僕は17だし。男だし。まだ僕が女だったらよかったんだけど…。


貴「ごめん、修哉君はもう年がそれなりにいってるもんね」

カノ「……いいよ、一緒に入っても」

貴「ホント！！？」

カノ「でも、タオル巻いて！！それと、僕が男だってことも忘れないでよ？」


貴「修哉君…ありがとう！！」

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