姉ちゃんちょっと待って僕もう17歳だよ！？【カノ】

カノ姉がおかしい件について　1 ページ4

カノside

僕の姉って言っている人がいるってどういうことだろ？


突然携帯にはいったキドからのメールに“お前の姉だと言っているやつが来てる。さっさと帰ってこい”。


僕は元々は一人っ子だ。
姉ちゃん以外の姉ちゃんなんていない。ならどうして？



もしや、僕のストーカーで妄想が混じったとか…！？


いや、そんなまさかね…
でも面白そうだし、帰らなかったらキドに殴られそうだから帰ろう。


細い路地を抜けて、複雑な道を早足で歩いていく。
僕の家に急いだ。

ーー
家について、リビングに入ったとき聞いたことのない女の人の声が響いた。



貴「修哉君！？」


カノ「え？あ、そうですけど？」


貴「やっと会えた…」


涙目で近寄ってくるその人は何者だろう？


カノ「僕の姉ちゃんってどうことですか？」


貴「あ、そうだよね。ごめんね」


そして、そのあと説明された僕と天美Aという人の関係が本当なのかがわからなかった。



カノ「え？」


貴「だから、修哉君と私はね姉弟なの。
私はずっと修哉君を探していたの。しらなかったよね、私もさよく知らないんだけどね…」


無理に笑顔をつくるその表情は嘘をついているようには見えなかった。


カノ「ってことは僕は一人っ子だじゃなかったってこと？」


貴「うん、ビックリした？」



ビックリするのは当前でしょ！？と突っ込みたくなったがそこはおさえることにした。


カノ「じゃ、じゃあ。姉ちゃんなの？」


貴「うん…」

きっと言ってることは嘘じゃないと思う。

でも、信じられないのに思いあたる節があった。

幼い頃に母さんが電話していたのを聞いた「Aだっけ？修哉の姉でも、関係ないから関わらないでちょうだい！」といっていた。

記憶から消えていたけど、話を聞いていて思い出した。

ちょっとまってよ
本当に僕の姉ちゃんなの？


カノ「…」


貴「い、いきなりいわれてもあれだね…わかるよ。私もそうだったから」


カノ「思い当たる節が一個だけある…」


貴「え！？」


カノ「うん。とにかく、なんとかなるよね！！」


正直なんとかなるという自信は全くないけど。

貴「修哉君信じてくれるの！！？」


カノ「僕には嘘を言ってるようにはみえないからね。
とりあえず姉ちゃんだね」

キド(軽いなあ)

貴「よかった！！
じゃあ早速だけど、私の弟としてキスさせてくれない？」

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