【usss】何か海賊に拉致られたんですけど (ページ5)

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第4話ページ5

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「ちょ、うらたさん待って！早いって～」
「坂田はもう少し体力つけとかんなあかんよ～。」
「センラだって同じぐらいの体力やんか！」

男の人(うらたさん？)の後ろから、赤い髪の人と黄色い男の人が入ってきた。

「遅いんだよ。お前ら。」

うらた…？と言われていた男の人があ"ぁ？と顔を顰め、男の人達を睨む。

髪が赤い人(さかたさん？)はピャッと髪が黄色い人(せんらさん？)の後ろに隠れる。

「僕を間にいれて喧嘩しやんとってよ～」

せんらさん？がはぁと呆れ気味にため息をつく。

「……私はどうしたら…。」

もはや空気同然の私は会話に割り込めず、ボソリと呟く。

「あっ！''志麻''！！！遅刻してんじゃねぇよ！｣
「ごめん…うらたさん。」
「え、」

聞き覚えのある声が聞こえ、ふと頭をあげると

「志麻さん……」
「………ごめん。Aちゃん。」

騙してごめん

小さく、申し訳なさそうに言う志麻さん。

「……いいです。別に志麻さんは悪くないです。」

それに…''海賊''の話を切り出された時から薄々気付いていた。気付かないふりした私が悪い。

「え、何。まーしぃまだ話してなかったの。」

俺、早めに話しとけって言ったのに。とうらたさん？がジトと見ながらそう言ってた。

「…ごめん。うらたさん。」
「いや、別に責めてるわけじゃないけどさ。まぁ、いいか。仲間になったし、とりあえず終わり良ければ全て良し。」
「えっ、この子仲間になんの！？マジでぇ！？」
「…別に何にも言ってないんですけれど。」

勝手に拉致られて、勝手に仲間にさせられてるんですがそれは一体。…口に出して文句は言えない(頭をぶち抜かれそう)

「えーと、Aちゃん？であってますか？」

恨めしそうに見ているとせんらさん？にひょこっと顔を覗き込まれる。

「え、えと…」

突然の事で吃っていると、あぁごめんね？とニコリと言われる。

「僕はセンラです。ごめんね。名前を知ってたんは志麻君からよく聞いてたんよ。」

女の子の名前勝手に知ってるのはちょっと気が引けるけど許してな？と申し訳なさそうに笑いながらそう言った。