第20話 ページ33
.
「志麻さーぶへッ」
「うわっ!何だ!?!?」
「…うらたひゃんおはようごじゃいます…」
「なんだお前かよ。…何してんだ?鼻抑えて。」
「……何でもないです。」
「?」
志麻さんの部屋を探していたら貴方のドアに鼻をぶつけたとか前見てなかった私の自業自得…だよね。…ってうらたさんに聞けば志麻さんの部屋が分かるのでは…!!
「うらたさん!!」
「…んだよ、いきなり近付いてきて。」
「志麻さんの部屋って知ってます!?」
「知ってるけど…、」
「志麻さん起こしに行くので教えて下さい!」
「……教えるけどな、その前に離れろ。」
「…ハッ、失礼しました!!!」
気付かない内にズイッと近付いていたようで、バッと離れた。うらたさんは首に手を当て、ハァーとため息をついた。うぅ…。
「ほら、行くぞ。」
「…はい。」
スタスタと歩いていくうらたさんに置いて行かれない様に小走りで後ろを付いていると、うらたさんがピタっと止まった。
「…?うらたさん…?」
「……遅い。」
「す、すみません!!」
「………………」
またスタスタと歩くうらたさん。だけど私が小走りしなくてもついていけるスピードだった。…合わせてくれたのかな?
「うらたさん、ありがとうございます」
「…ふん」
懲りもせず新作を出しました↓
【歌い手】好きです、振り向いてください。【志麻】
551人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:LieN | 作成日時:2016年10月16日 18時