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第2話 ページ3

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「志麻さん最近よく来てくれますね!」






この人は志麻さん。ある日ふらっとここに寄ってくれた人。





「まぁ、ここのお団子美味いからなぁ〜。」





恥ずかしそうにそっぽ向きながら話す志麻さん。



「フフ、そう言ってくれると凄く嬉しいです!是非ゆっくりして下さいね!」






そう言って他の人の注文を受け取りに行こうとすると




「……なぁ…Aちゃん。」
「?何か?」






滅多に呼び止めない志麻さんが呼び止めたので、思わず振り返ってしまった。





「今日何時ぐらいに上がれそう?」
「あと十分ぐらいしたら上がれると思いますよ?」
「じゃあその時に付いてきて欲しいところあんねんけどええかな?」
「へ?あ、はい。大丈夫ですよ!!」






そう言うとニコッと笑ってお礼を言うといつもの席に座りに行った志麻さん。
私は何だろうと思いつつ、お団子を注文してくれるお客さんの元へ向かった。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「あ、志麻さん!」




あれからバタバタしていて、気付けばあがる時間を5分も過ぎていた。先輩方に挨拶をして、慌てて裏口の方へ行くと壁に寄りかかっている志麻さんがいた。
名前を呼ぶと私に気付いて、手を振ってくれた。







「すみません!!お待たせしました!」
「ええよええよ。俺も今来たとこやし。ほな行こか。」
「あ、はい!」








どこへ行くのか分からないまま私たちは歩き出した。









───この時にちゃんと聞いたけばよかったなんて今更だけどね。

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作者名:LieN | 作成日時:2016年10月16日 18時

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