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うらたさん生誕祭 ページ20

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貴「んんん〜良い天気だなぁ…」





珍しく早くに目が覚めて、着替えて部屋を出るとセンラさんが駆け足気味にこっちに来る。






センラ「Aちゃん!丁度よかったわぁ。ちょっと手伝ってくれへん?」






貴「へ?」






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センラ「ごめんなぁ〜朝早くから手伝ってもらって…」





貴「いえ!全然!それより……何かあるんですか?」




あの後引き摺るように連れてこられたのは厨房だった。






てっきり朝食の準備かと思ったけど、朝食にしては多い。何かあるのだろうか?





センラさんはきょとんとした顔をすると、あっ!と言って申し訳なさそうにこちらを見る。






センラ「Aちゃんにはまだ言ってへんかったなぁ…。今日はうらたんの誕生日なんよ…」







貴「……………………へ?」







うらたさんの……誕生日…?え?







貴「えぇぇぇぇ!!?それって大事な日じゃないですか!!!何で、ええ!!」






センラ「てっきり坂田とかまーしぃから聞いてるもんやと……ごめんなぁ。」







貴「あ、いえ、センラさんが悪いんじゃなくて把握してない私が悪いわけで、えっでもプレゼントとか……」






えっ、どうしよう。プレゼント……プレゼント…何かないかなぁ……






貴「うらたさんが好きな物で確実に喜ぶもの……センラさん知りません?」






センラ「んん〜昼寝…?」






ですよね!!!!私も思いました!!!!なんてボケてる場合じゃなくて……うらたさんの身近にもっと……







貴「あっ……そうだ。」






いるじゃないですか。彼の身近にいて彼が好きな……。






貴「すみません!!センラさん!厨房任せていいですか!?」





センラ「え、うん。もう後は盛り付けして終わりやし…」






貴「ありがとうございます!!」






シュルリとエプロンを外し、厨房から出て行く。






なるべく走らないように気を付けながら彼を探す。






すると、ガチャと部屋から出て来た彼と……






貴「うらたさん!おはようございます!!」





私の声に吃驚したのかビクっと肩を震わせるとこちらを見るうらたさん。






うらた「何だ…お前かよ驚かんじゃねぇよ。はよ。」





ハァーとため息をついても挨拶をしてくれる辺り彼はやはり優しい。

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作者名:LieN | 作成日時:2016年10月16日 18時

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