元怪盗彼女は狙われる。≪鏡音レン≫

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「えーっと…レン？」

レンの部屋で私は何故か正座。

「なぁに？」

にこっと綺麗な笑顔で微笑まれても困るんだけど…。

しかもその笑顔とてつもなく怖い…。

「な、なんか怒ってる…よね?」

「そうだね。」

やっぱり…。

私は顔をひきつらせて視線を泳がせる。

なにに起こってるのか分からないから謝りようがないし…

逃げたら確実に捕まるし、余計にレンの機嫌を損ねかねない。

「俺がなんで怒ってるのかわかんないよね？」

「う、ハイ…。」

「普通、男子と2人っきりで遊ぶ?」

「え、遊ばないの？」

レンは私の返答を聞いて溜め息を吐くと黙りこむ。

ポツリと「だよなぁ…。」と呟いた。

「これから俺以外の男子と2人で遊ぶの禁止な。

色々と危ないし厄介事に巻き込まれるかもしれないから。」

レンはそういうと私の腕を引っ張って立ち上がらせた。

私はレンの言うことに従うと心に決めているので

レンの言葉に少し遅れてから頷いた。

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