Murder time!!!!!【UndertaleAU】 (ページ5)

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“OmegaTimeline” ページ5

XSans side

「…お前、なんなんだよ。」

俺は目の前の灰色のチビにそう問いた。
こいつは、俺が行く先どこにでも現れる。復元中のXtaleの世界にも、だ。

Cフリスク「……あなたを助けにきたの。」

口を開けばそればっかりだ。

(Xキャラ:殺しちまいなよ！ボクはこいつが厄介で仕方がない、今体の主導権があったなら真っ先にナイフを突き立てていたぐらいさ！)

もう殺しはしない、そう決めてる。
俺は脳内で必死に語りかけてくるガキにきっぱりとそう言ってやった。

(Xキャラ:くそ、お前はいつもニンゲンに甘い。)

かなり怒った口調でそう吐き捨てられる。……知ったことか。

Cフリスク「……ボクの住んでいる世界。“オメガタイムライン”は、平和。
エックスガスターによって壊されたAUのキャラたちを保護してる場所。そこに、あなたを連れて行きたい。」

灰色のチビはなにかぼそぼそと言っている。

「……そんなことして、お前になんのメリットがある。」
一番の疑問を投げつける。

俺はナイトメアに支配されかけてから、ずっと厄介者として扱われてきた。
アンダーフェルのスノーフルを奪い取り、アンダースワップの世界を全滅に追いやった主犯はこの俺だ。そんな俺が救われて、いったい何になる。

Cフリスク「スワップの件は、あなたのせいじゃないでしょ？あなたの中の、その子のせい。」
(Xキャラ:うげっ、なんでボクの存在がわかるんだよ。)

キャラが不快そうな言い方をしている。確かに、どうして気づいているのか。

Cフリスク「とにかく、ボクについてきて。」

そういってそいつは俺の反論も聞かず、勝手に俺の手を取った。

辺りが白く光る。
思わず目を固く閉じる。

「…………………！？」

目を開けた時には、もう別世界にいた。

「………ここは。」
Cフリスク「ここが“オメガタイムライン”。ボクがケツイの力で独自に生み出した亜空間。
……ここなら、“あの人たち”も、入っては来れない。」

灰色のチビは満足げな顔をしてそう言った。

“オメガタイムライン”。
そこは、桃源郷のような場所だった。
大量に咲き誇った桜、真っ白な風景、あたたかい風、どこからか聞こえる川のせせらぎのような音。

Cフリスク「なかなか、いい場所でしょう。」

その自慢げな問いかけに、思わずうなずいてしまうほどの絶景だった。

その時までは、まさかここに敵襲が来るとは思ってもみなかった。