Muder time trio【UNDERTALEau】 (ページ46)

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Triple the InsanityⅡ03 ページ46

Kサンズ「………くん、マーダーくん！！」

キラーが俺を呼ぶ声が聞こえ、咄嗟に顔を上げる。

そこには立て膝をして座るインサニティー。
どうやらフリスクを倒してしまったようだ。

Kサンズ「…終わったみたい。あいつ、勝手にフリスクを殺しちゃって、「あー暇だ」とか言っちゃって……ほんと、何考えてるんだろ。」
キラーは少し不服そうだ。
あまり戦闘に参加できていないのが気に食わなかったらしい。

Iサンズ「オイラの嫌味をいうならよそでしてくれ。かなーり耳障りなんだよ、これが。」
後ろから声がしたため振り返ると、さっきまで前にいたインサニティーが首をぽきぽき鳴らしながら俺達の後ろに立っていた。

Kサンズ「ちぇっ……嫌味を言われるようなことするのが悪いじゃないか。」
キラーとインサニティーは子供のような言い合いを始める。
なんだか幼い兄弟のようにも見えてきた。

俺はふぅっとため息をつき、立ち上がった。

そろそろAが出てくる頃だろう。

俺はAに聞きたいことがあった。もちろん【Player】のことについてだ。

「A。いるんだろ、出て来いよ。…話したいことがある。」
A「“画面の向こう”の世界についてか？」

俺が呼びかけると、見計らったようにAが姿をあらわした。
キラーとインサニティーは、飛び上がらんばかりに驚き、なぜか床に正座をした。

「…そうだ。」
俺が答えると、Aは小さくため息をついた。

A「……困ったな。“セーブ画面”についてはまだ話さないつもりだったんだが。
…あの時のフリスクに何が起こったかは大体わかるな？口調が、変わったときの話だ。」

「【Player】からの支配を一時的に逃れた…俺はそう考えてる。」

俺がそう言うとAは小さくうなずいた。そしてこう続けた。

A「あの時、【Player】は何らかの手違いを起こしてフリスクの支配を一時的にやめてしまった。Horror！Sansはそこに漬け込んで質問をした。
あの時の判断は正しかった。私に関する質問はするなということを伝えてなかったことが功を奏したみたいだな。」

Aは目を伏せてふっと笑った。

A「その時フリスクが口にした“画面の向こう”という言葉。
これは、【Player】の存在する世界のことを指しているな。今の私たちを娯楽のように見ている、そんな連中が集った世界だ。
さて、“セーブ画面”についても話そう。」