Muder time trio【UNDERTALEau】 (ページ26)

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Rain of dust09 ページ26

フリスクはナイフを勢い良く振った。
それは赤い斬撃となり俺達に襲いかかる。

Hサンズ「…っこの攻撃、軌道が狂ってやがる…！」
ホラーの言う通りだった。

フリスクの攻撃は、全く真っ直ぐ進んでこない。
思いもよらないところで曲がりくねったり、途中でスピードが変わったりする。避けるのにかなり苦戦した。

「…俺達を本気で殺しに来てます、って感じだな。」
俺は顔をしかめてそう言った。

フリスクがにっこりと不気味な笑みを浮かべたように見えた。

Kサンズ「ほら、2人も攻撃して！」
攻撃をすべて避け切ると、キラーは右手のナイフを握り直し、俺達にも攻撃をするよう指示した。

俺は半信半疑になりながらブラスターを準備し、ホラーは気だるげな様子で斧をぐるぐる振り回した。

それからは攻撃をされ、仕返して、またされ返されるの1本縛りだった。

フリスクの斬撃が当たったのは俺だけだ。
他の二人はDFが1なままのため、避けきらなければ一撃で死んでしまう。その点俺は気持ち的には楽だった。

だが、一方的にどんどん傷ついたのはフリスクの方だった。
フリスクは至るところに血が滲んでいた。幾らか回復したものもあるようだが、かなり息が上がっているため体力的には相当削られているみたいだ。

「っ、ふーー………。そろそろ潮時かな。」

俺達もかなり疲れてきていた。ここらでとどめを刺さないと、逆転される可能性もなくはない。

Kサンズ「“スペシャルこうげき”の出番かなっ！」
キラーは少々汗をかきながらも、満面の笑みでそう答えた。
俺は何も言わずニヤリと笑って返すと、残りのブラスターを一気に展開した。

「…っし…いくぞ！」

ガガガガガッと、異様なほどでかい音をたてて攻撃が続いた。フリスクは舞い上がった塵と無数の攻撃に飲まれ、どこにも見えなくなっていた。

Hサンズ「し…んでないよな。」
ホラーはどこか心配そうに攻撃する手を止めた。
それを見た俺も手を下げた。

キラーはまだ攻撃を続けていたが、そろそろ体力の限界がきそうな顔をしていた。
「おい、キラー？…もう大丈夫だ。」

俺は止めようとしたが、キラーは手を止めない。
完全に脳がショートしている。…大丈夫かよ。

Hサンズ「おい聞いてんのかガキンチョ。もーいいっつってんだよ。」
ホラーはもう耐えきれないといった表情でキラーの腕を勢い良く引っ張った。
キラーは我に返ったのか、その場にぺたんと座りこんだ。

「…フリスクは？」