Muder time trio【UNDERTALEau】 (ページ19)

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Rain of dust03 ページ19

Hサンズ「な……っ！？」

俺達はその場から後ずさった。
塵が辺りを大きく舞う。同時に鉄のような香りが鼻をついた。

ニンゲンの姿は塵に包まれていて見えない。

フリスク「✱…………………、逃げて！！」

塵の中から、そんな声が聞こえた気がした。

「…っおい、大丈夫か！！」

思わずそんな声を上げる。が、声は返ってこないまま、俺は塵にむせて大きく咳をした。

Hサンズ「………様子を見てくる。」

ホラーはそう言うなり、塵の中へと突っ込んだ。
あいつ、ニンゲンのこと嫌いなんじゃないのか…？

Kサンズ「ぼ、僕も行く！」

いてもたってもいられないような様子のキラーまでそんなことを言い出した。

咳が止まった俺は、二人の後をゆっくりついて行こうとした。

Hサンズ「…来るな！！！」

途端、ホラーの叫び声が聞こえた。
…来るな？どういうことだ。

俺が困惑していた時

HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA

「…なんだ！？」

塵の中から、笑い声とも発狂とも言えない声が聞こえた。

Aの声とよく似ていた。
でも、フリスクのようにも聞こえた。

そして、俺の横をなにかが異常なスピードで横切った。

……………ドガンッ！！！！！

遠くで、バカでかい衝突音が聞こえた。

Hサンズ「………っつ、ぁあああっ…！！！」

俺はすぐさま後ろを振り返った。
…ホラーが、倒れていた。

「…………っ！！！」

俺は箱から骨を何本か掴み取り、ホラーのもとへワープした。

「大丈夫かっ！！」
壁は大きくヒビ割れていた。

さっきの音は、ホラーが壁にぶち当たった音だったようだ。

Hサンズ「………………っ、なかで………ニン、ゲンが…。」
ホラーは途切れ途切れに何かを伝えようとしている。

Hサンズ「…あいつは、…………だ、めだ。
動きが…………変だった……、まるで、何かに操られてるような………。」

そう言って、ホラーはその場にうずくまった。
…幸い致命傷は免れたみたいだが、確実に体力は削られていた。

「…フリスクが操られているとでも…？」

ホラーは息を荒げながら頷いた。
Hサンズ「…あの、ガキンチョスケルトン…まだ、中にいる。………引き戻せ。死ぬぞ…。」

俺は頷いたあと、キラーがいるであろう塵の中へともう一度ワープした。