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朝露に溺れる ページ9

寮内に入るとまず自分の部屋を教えてもらい、そのまますぐ学長との面接をした。彼お手製の呪骸が好き勝手暴れる中、呪術師としての心構えやそれを揺るがすような質問の数々を投げかけられ、解答に苦労した場面もあったがなんとかパスすることができたが、私は風呂を済ませると早々に眠りについてしまった。先生曰く今日は早く授業が終わるそうだから、必要な道具は放課後に買いに行こうと考えつつ。

実を言うとベッドで寝るのは初めてだった。家だといつも眠るのは畳の上だとか敷布団だとか…後は椅子の上だったから。特に椅子の上なんて散々だった。お尻は痛いし両手足首は鎖に繋がれていたし、おまけに御札で封印の目隠しもされていた。あんなのはもう懲り懲りだ。二度と体験したくない。ベッド最高。
願わくばこのまま一日中ベッドライフを謳歌したいところなのだが、今日はここに来て初めての授業なのですっぽかすわけにはいかない。もぞもぞと掛け布団から抜け出し、冷え込んだ空気に盛大なくしゃみを1つ。鼻を擦っていると後からぶるりと身体が震えた。うう寒い。


「わ、」
寝ぼけ眼で部屋のドアを開けると、視界に飛び込んできたのは明るい茶髪。
ジャージ姿で廊下を歩いていた彼女は私の声に振り向くと目を円くした。


「おはよ、釘崎さん」
にこりと笑って声をかけると彼女は「野薔薇でいいわよ」と笑んでこちらに戻ってくる。
のばら、と復唱すると嬉しそうに頷いてくれたので一安心。ぱっちりとした綺麗な瞳が私を覗き込み、
「A、朝弱いの?」
と一言。まだ起きるには早い時間だと思っていた私は目をぱちくりする。渡された時間割と照らし合わせてもまだ1時間くらい余裕があったような……と首を傾げたところで、ああ、と釘……野薔薇が思い出したように声を上げる。

消えた時間割の概念→←入学試験は真夜中に



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作者名:シルビア | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年12月2日 19時

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