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「くっそ……間に合え!」
翌朝。チャイムと共に、息を切らしながら教室に飛び込む彼女の姿があった。
「先生!!セーフですよね!?」
「……またか水那月。まあいい、鳴り終わるまでに入れたからよしとしてやろう。」
「いよっしゃあ!」
大袈裟にガッツポーズを作り、彼女は教室中に笑いを巻き起こして自分の席についた。
「どうせまた夜遅くまでネット見てたんでしょ?」
「Aーこれで何回目よ?」
「いやあ気になる記事見つけちゃってさあ……」
周りの友達と話を交わしながら彼女、水那月Aは席に座った。
(……それよりも。)
Aは席についてなお、海底学校のことを考えていた。
学校のある駅への行き方は不明。その駅では、電話もチャットも使えない。それでも、なぜか掲示板など、一部のSNSは使える。
身内への連絡がダメになる、ということらしかった。それから、写真は撮れない。撮れても、真っ暗になってたりして表示されないらしい。
そして、時間感覚がこちらとは違う。完全な異世界。行ったと報告してきた人は、誰一人帰ってこれていないようだった。
何よりも、Aが惹かれたのは。
(しかし本当なのかね……ここに、前建ってた学校が海底学校だって。)
海底学校と噂されるのが、自分の学校の場所に元々建っていた学校ということ。
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I like choco - 面白すぎます!心臓バクバクいってるんですけどどうしたらいいですか? (2020年6月28日 20時) (レス) id: 46acbe60c7 (このIDを非表示/違反報告)
白夜 - 海底学校・・・行ってみたい(*´▽`*) (2017年6月9日 19時) (レス) id: baf811e79e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー - これ素敵です!! (2017年1月30日 0時) (レス) id: c6154ab521 (このIDを非表示/違反報告)
幻想曲(プロフ) - まゆさん» ダメですよ帰れなくなっちゃいますよ!! (2015年10月17日 23時) (レス) id: 1deaa07922 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - うー....でも仁王君ドンッってされてみたいです....w (2015年10月17日 22時) (レス) id: 8478a5faa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幻想曲 | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru
作成日時:2015年9月22日 22時