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「お客さん。お客さん!」
肩を揺さぶられる感覚で、Aは再び目を覚ました。
「終点ですよ、降りてください!」
「え……え!?」
慌ててAは立ち上がり、ホームへと降りる。その光景を見て、Aは愕然とした。
「……なんで……」
降りたホームは、Aがいつも降りる終点の駅。Aが迷い込んだ、あの駅ではなかった。
「……」
不意に、ポケットから伝わる振動。Aはようやくそれに気がつき、ポケットから自分の携帯を取り出した。
さっきも見た、いくつも連なる通知マーク。それを開くと、たくさんのコメントがA宛に来ていた。
『ちょ、おーい大丈夫か』
『え、待って、ガチで海底学校行っちゃった感じ?』
『だから写真くれってば』
『おーーーーーーい返事しろーーーーーー』
『生きてる!?大丈夫!?』
『頼むから返事くれ!』
「……海底学校……じゃあ、もしかして……」
Aの脳裏に、幸村の顔が浮かんだ。
どきんと音を立てた胸には気づかないふりをして、Aは一連のことを再びつぶやく事にした。
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I like choco - 面白すぎます!心臓バクバクいってるんですけどどうしたらいいですか? (2020年6月28日 20時) (レス) id: 46acbe60c7 (このIDを非表示/違反報告)
白夜 - 海底学校・・・行ってみたい(*´▽`*) (2017年6月9日 19時) (レス) id: baf811e79e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー - これ素敵です!! (2017年1月30日 0時) (レス) id: c6154ab521 (このIDを非表示/違反報告)
幻想曲(プロフ) - まゆさん» ダメですよ帰れなくなっちゃいますよ!! (2015年10月17日 23時) (レス) id: 1deaa07922 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - うー....でも仁王君ドンッってされてみたいです....w (2015年10月17日 22時) (レス) id: 8478a5faa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幻想曲 | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru
作成日時:2015年9月22日 22時