実はいたずら大好き ページ3
「おい、悟。
呼んだのは昨日だけだぞ、
なぜ今日も来てるのだ。」
衝撃の対面を経験したのは昨日。
悟は今日も女の家を訪れていた。
(昨日は呼び出したから術式をこの小僧限定で解いていたが、今日も来れるとは…。
それだけ力が強いということか。)
内心そんなことを考えながらも口には出さない。
「それに虫籠を持ち込むのはやめろ。」
悟は家から虫籠を持ってきて昨日のダンゴムシをその中に入れて眺めていた。
ちなみにもらったダンゴムシを捨てるわけにもいかず取っておいたのだ。
五条悟いわく、
『お姉さんならとっておいてくれると思ってた!』
とのことだ。
「そういえばお姉さん、」
虫籠から顔を上げて悟は話しかける。
「…何だ?」
「名前はなに?
いつまでも"お姉さん"じゃなんかあれでしょ?」
そう言われて昔のことを女は思い出す。
まだ名前があった時代のことを。
「名前は、…無い。」
記録にも、人々の記憶にも自分の名前は残っていない。
今は無いのだ。
「ふーん、じゃあAって呼んじゃお。
なんかそんな感じがする。
今ぱって思いついた。」
それだけ言うと悟はまた視線を虫籠へと移した。
気まぐれな子どもに見事に翻弄されているが、
「A、か。
まあまあいいじゃないか。」と呟く。
気に入っているようだった。
次の日
「A!また来た!」
「…お前、次はなにを持ち込むつもりだ?」
「布団!!」
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ダイフク(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!オチについては明言出来ないのですが、楽しんで読んでいただけるかな、と思います…。更新頑張ります! (2022年3月6日 1時) (レス) id: 7eb0c29f0f (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - ダイフクさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。更新楽しみにしています。 (2022年2月25日 11時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ダイフク(プロフ) - みきゃるさん» コメントありがとうございます!とても遅くなりましたが、これから少しずつ更新して行くのでよろしくお願いします! (2022年2月6日 1時) (レス) id: 7eb0c29f0f (このIDを非表示/違反報告)
みきゃる(プロフ) - とても面白いです!!!ゆっくりでもいいので、続きが見たいなと思ってしまいました、、! (2021年12月12日 10時) (レス) id: 22cb947882 (このIDを非表示/違反報告)
ダイフク(プロフ) - 雪マカロンさん» コメントありがとうございます!早く高専生たちを登場させられるように更新頑張ります! (2021年3月4日 20時) (レス) id: 9e9c718d28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ダイフク | 作成日時:2021年1月11日 15時