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第2の家 ページ4

1週間もするとAの小屋は悟の荷物でいっぱいになっていた。



布団に虫籠、バットとグローブ、サッカーボールにお菓子、パジャマに洋服ダンスまで。



毎日なにかしら持ってきて置いて帰るのだ。


 

「…悟、持ってきたものを置いて帰るな。」



もともと小さな小屋だったので、荷物に部屋を占領されたAは端っこの方に座っている。


 

「えー、ここもう僕の家だもん。」


 
ダメ?と聞く顔に気持ちを削がれたので諦めて手に持っていた湯飲みを置いた。


 


「中身はとんだいたずら小僧なのに…。」


 
とぶつぶつ言っている。


 

「ちょっと悟部屋の中央に寄って。」


 

そう声をかけて、移動したのを確認すると、
手を2回叩いた。


 

すると家全体がぷるぶると震え始め、壁が外へと広がっていく。




湯を沸かす程度にしか使わなかったかまどは現代風の、キッチンに生まれ変わる。
といっても電気やガスは使えない。


 

元々家全体が木でできており、隙間風がびゅうびゅうと入ってくる壁や扉は、変わらず木が素材だが、前のものより頑丈に、表面はつるつるとささくれ立っていない。



小さくて2つしかなかった窓も
大きくなり、数も増え、家に太陽の光がさらに差し込むようになった。


 

部屋の広さは、
どう⚫つの森の、家の初期状態から
第2段階すっとばして第3段階の部屋の広さになったぐらいだろうか。



とりあえず広くなった。


 

「うわぁ!なにこれ!
これも術式?!」


 

「まあ、そんなもんだ。
この山は私の呪力で覆われているからな、ここにいる間はなんでも私の思い通りになる。

天気などは別だが。」


 

Aは褒められて少し嬉しそうだ。


 

「僕のベッドまであるー!」


 

持ち込んだ布団は床に敷いていただけだったが、その布団を利用してベッドを作った。
ちなみによく跳ねる。



思い切りダイブした悟は溶けたように寝転がっていた。


 

「もうここが僕の家だね!

…ここにいるのが1番落ち着くんだ。」


 

そう言って目を閉じてしまった。



「…五条家の長年望まれた力を持つ跡取りだ。

幼いというのに色々な苦労があるのだな…。」


 

Aは眠る悟の頭を優しく撫でた。

1つ目の贈り物→←実はいたずら大好き



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ダイフク(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!オチについては明言出来ないのですが、楽しんで読んでいただけるかな、と思います…。更新頑張ります! (2022年3月6日 1時) (レス) id: 7eb0c29f0f (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - ダイフクさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。更新楽しみにしています。 (2022年2月25日 11時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ダイフク(プロフ) - みきゃるさん» コメントありがとうございます!とても遅くなりましたが、これから少しずつ更新して行くのでよろしくお願いします! (2022年2月6日 1時) (レス) id: 7eb0c29f0f (このIDを非表示/違反報告)
みきゃる(プロフ) - とても面白いです!!!ゆっくりでもいいので、続きが見たいなと思ってしまいました、、! (2021年12月12日 10時) (レス) id: 22cb947882 (このIDを非表示/違反報告)
ダイフク(プロフ) - 雪マカロンさん» コメントありがとうございます!早く高専生たちを登場させられるように更新頑張ります! (2021年3月4日 20時) (レス) id: 9e9c718d28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ダイフク | 作成日時:2021年1月11日 15時

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