検索窓
今日:8 hit、昨日:5 hit、合計:66,068 hit

36 ページ36

いくつか料理を頼んでから乾杯をする。



「一緒にお酒飲むの、あれ以来ですね。」



「あ〜恥ずかしいからあん時の話禁止(笑)」



「ふふっ。今日はどんな感じになるか楽しみにしてます(笑)」



「Aちゃんも結構言うね〜」



それなりにお酒も進んできた頃、玉森くんの話になった。



「そういえばさ、この間車で送った時、玉に見られてたらしいの聞いた?」



「あ、聞きました。なんか、その、変な風に見えたみたいで…。」




かすかに横尾さんが笑ったように見える。




「変な風に、ってどんな?」



「えと、あの、こんなこと言うのおこがましいんですが…」



「うんうん。」



肘をついてこちらを見て、先を促す彼。



「あの、距離が近く見えたみたいで、その、付き合ってるのっ…て聞かれました…。」



こんなこと玉森くんの勘違いでも口にするのが恥ずかしいくらいで、顔が真っ赤になっていくのがわかる。



「顔真っ赤。そんな照れなくてもいいのに。」



ふわっと軽く握ったままの横尾さんの指が頬に触れた。



頬に当たる指の関節がゴツゴツしていて男の人を感じて、余計に顔が赤くなっていく。



「照れるってゆーか、分不相応すぎて申し訳ないってゆーか…。それに、玉森くんもよくそんな勘違いしましたよね…。横尾さんが私となんてあるわけな



言い終わる前に親指でグイッと顎を持ち上げられ、彼の顔の方を向かされた。



視線の先にはにやっと笑う彼の顔。



「ないことも、ないんじゃない?」




名残惜しそうにゆっくりと手が離れる。



このまま彼の目を見ていたらアブナイ。頭の中で警鐘がなった気がして、パッと視線を逸らして残っているグラスのお酒を一気に流し込んだ。



「ぷはぁ。横尾さん、からかわないでくださいよ…。」



「ふはっごめんごめん。顔真っ赤にしてるの見たら可愛くて、つい。」



「もう…」



「ごめんって。ほら、次、何飲む?」



クスクス笑いながら、メニューを渡してくる。



じとっとした目で彼を睨んでも一切動じていないのがなんだか悔しくて、ついお酒が進んでしまった。



まだ週始めなのに帰る頃には、かなり酔いが回ってしまっていた。

37→←35



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (112 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
454人がお気に入り
設定タグ:キスマイ , Kis-My-Ft2 , 玉森裕太   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:kainaniak2 | 作成日時:2019年7月21日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。