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「いらっしゃいませー。パン出来立てですよー。」
「………よう烏丸。バイト中にごめんな。」
「…!橘先輩。どうしたんですか。

……取り敢えず奥にどうぞ。」




三門商店街。
三門市で多分一番人が集まる所だ。

俺はその中に入っているパン屋でバイトしている烏丸を見つけたので声をかけた。
すると烏丸は察してくれたようで中に通してくれた。


店中にパンの匂いが漂う。
客も大勢いる。……まあ殆どが烏丸目当てだが。




「そこに座ってください。狭いすけど。」
「ああ。……ごめんな。バイト中に。」
「いえ別に。きっとなにか話があるんじゃないすか」
「……感がいいな。ああ。三雲についてな。」
「……!修に…ついて?」




お茶を出す烏丸は目を見開いた。
俺は頷き、話を進める。




「……今日、いや今さっき三雲と一戦してきた。」
「…?!え、先輩と修がですか?」
「……なんだその顔は」
「あ、すいません。意外なもので。

で、どうでしたか。一本ぐらい取れました?」
「いや。俺が全勝。」









.







.








.






「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「……隙有り過ぎ。」
「なっ!!!」







三雲ダウン。







「スラスターオン!!」
「……生憎それは知ってんだ。」
「えっ……」







三雲ダウン






.







.





プシュー






「……お前弱いな。よくB級に上がれたな。」
「あはは………」




10本やって結果俺の全勝。こいつ弱くないか?
三雲は疲れて椅子に横になっている。
俺はそんな彼にスポドリを渡す。




「取り敢えずあれな。動き硬すぎ。」
「うっ………」




落ち着いたのか三雲は体制を整え椅子に座った。




「あちゃー……見事に全敗か……。
橘先輩手加減しなかったの?」
「そんなのしたらこいつの為になんないだろ?」
「おお。かっこいい事言った。」
「あはは……」




宇佐美が体を傾かせ言った。
手加減はしちゃダメだろ。




「じゃあ俺は部屋に戻るわ。
またやりたかったら声かけてくれれば相手するからさ。」
「あ、ありがとうございます!」
「おう。」







.









.






「三雲は考え方次第で今よりマシになる。
その考えってのは本人が決めるけどな。」
「マシって………。」
「まあ嫌いじゃないし俺。三雲の事。
指導頑張れよな。烏丸。」
「……!はい。ありがとうございます。」




頭を下げる烏丸。
俺はそれを見ながらパン屋を出、商店街を後にした。





.



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HIRYUU - 普通におもしろい (2015年11月27日 14時) (レス) id: 83241cf2e8 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます!これからも頑張ってください! (2015年11月3日 22時) (レス) id: 6927be5317 (このIDを非表示/違反報告)
minori♪(プロフ) - 続編おめでとうございます(*´∇`)夢主カッコイイ!これからも頑張ってください!! (2015年10月31日 22時) (レス) id: fc9269d5d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らある | 作者ホームページ:http://kain00765467/yukipearl.//  
作成日時:2015年10月31日 22時

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