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「…ほらよ。紅茶だ。……飲めるか？」
「飲めますよ(笑)あざっす。」
ちょっと硬い扉を開け、外を見てみた迅に紅茶を渡す。
迅はズズッと躊躇いながら一口飲み、息をついた。
「で？なんです？話って。」
「昨日、感じただろ。お前も。」
「……ああ。早いかもとは思いました。」
「俺もだ。アフトクラトル……今急激に近づいてきている国だ。」
「……！キオンじゃなくて？」
キオンも近いけど…攻撃態勢にはなってないかな。
と、紅茶を啜りながら言う。
俺は熱いの基本苦手なので、沸騰前のお湯が好きだ。
「ふーん…。やっぱ便利だなあそのサイドエフェクト」
「そうか？でも弱点はあるぞ？」
「え、まじ？(人1)先輩にもあるんだ……。」
「おい。」
「ははっ、冗談冗談。」と笑う顔を見せてくる。
そう言えば…俺にはもうひとつサイドエフェクトがあるんだっけ……。ええっと確か……
「先輩さ…妹さん亡くしてるんだっけ…。」
「？あ、ああ…。そうだが……。」
「その持ってる黒トリガーも妹さんの…。」
「……ああ。」
まさかこの話になるとは思わなかったな。
そう思いながらコートのポケットに入ってる黒トリガーを触る。目を細めながら。
「そっかあ……。」
「お前も…母親、亡くしてるんだろ？」
「…！？なんで知ってるの？」
「旧ボーダーなめるなよ。」
「そっか…」と声が小さくなりながら喋る迅。
それにこいつは最上さんという人も亡くしている。
迅の師匠。俺の先輩。俺の父の相棒……。
「お前は…復讐しようと思わないのか？」
「…別に。そりゃ最初は思いましたよ。けど…」
「けど？」
「けど、どうやったって母さんと最上さんは帰って来ない。自分を…人を傷つけるだけです。」
「そうか………。」
「先輩は…？妹さん…大事だったんでしょ？」
「俺か？…まあな…。」
そりゃ俺だって憎んださ。
なんで妹なんだって。なんで俺じゃないんだって。
なんで…なんでなんだって……。
心でそう思いながら、俺は迅に向けて言った。
「…復讐は新しい憎しみを生み出すだけだ。
永遠にそれは連鎖する。誰かが断ち切らないといけない。…それに妹はそれを望んでないし、復讐なんてただの自己満足だ。」
「……(人1)先輩……。」
「なんてな。昔誰かが言ったのを思い出しただけだ。」
フェンスによりかかる。
勿論、頑丈なので落ちるってのは無い。
すると迅がフェンスを乗り越え一番角に座りこんだ。
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HIRYUU - 普通におもしろい (2015年11月27日 14時) (
レス) id: 83241cf2e8 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - 続編おめでとうございます！これからも頑張ってください！ (2015年11月3日 22時) (レス) id: 6927be5317 (このIDを非表示/違反報告)
minori♪(プロフ) - 続編おめでとうございます（*´∇`）夢主カッコイイ！これからも頑張ってください！！ (2015年10月31日 22時) (レス) id: fc9269d5d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らある
| 作者ホームページ：http://kain00765467/yukipearl.//
作成日時：2015年10月31日 22時
