【黒バス】海常高校バスケ部マネージャーです。 ３

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入部当初は 目立つどころか先輩にも覚えてもらえないほど存在感がなかった。

腕は並くらいで 練習試合になんて 出してもらえるほどじゃなかった。


そんなある日。

ちょっとしたゲームをしたところ 監督が何かに気づいたようで


「池宮 お前 ホークアイ持ってるのか？｣

当時の私は バスケを始めたばかりで ホークアイが何かを知るわけがなかった。

「次の試合 出てみろ」


それだけを言われ 私は練習へ戻った。

ユニフォームを貰ったときは嬉しくて ユキに報告した。

「良かったな」
って頭を撫でてもらって 私は幸せで


そして 練習試合。

試合へ出る人の中では 最後の番号のユニフォームを着た私は 緊張しまくり いくつかファールをしてしまった。


そして オフェンス。

ボールを貰った私は ディフェンスを前にドリブルをしていた。


ーその時だ。



コート全体を 上から見下ろしているような映像が見えたのは。


簡単にドライブでディフェンスを抜き レイアップを決めた。




監督や先輩からは感激の声を聞かされ

同級生からは｢すごかったよ｣と声をかけられた。





それから 私は何回も試合に出た。



しまいには スタメンとなり ユキに鼻高々自慢した。


ユキもスタメンだったけど。


そして 夏休み

中三の先輩が引退して 新チームでやっていくことになったとき。


｢池宮 お前がキャプテンだ｣


監督から言われた。


あまりの嬉しさに 私は泣いた。

｢すごいよ A｣

｢流石だね｣





そう言われ 私は幸せで





幸せは長く続かないって





分かってなかったんだ

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