第七十七話【秋桜楓】 ページ28
「はい!これで終わりよ。お疲れさま。」
そんな声を先生からかけられる。いっつぅ・・・。
体中に刺さってた針をゆっくり抜いていく。拒絶反応は・・・うん、今のところ特になしっと!
「先生、それじゃ私、特に拒絶反応ないみたいなんで大会戻りますね。仕事まだまだあるし。」
私がそういうと、先生はああ、と言って。
「大会ならもうすぐ中止になるよ。」
とんでもない爆弾発言をしてきた。
「・・・はい?もう一回お願いします。」
「だから、もうすぐ中止になるって。」
え、本当?
ボカーンとした私をよそに先生はお構いなく話を続ける。
「ええ。なんか機械に問題があったみたいでね。さらにそれとは別に大会のフィールドから、こちらに転送してくる装置が使えないみたいなの。だから、修理してから再び大会をするみたいよ。」
え、まってそれじゃあ皆はかえって来れないじゃん・・・!!
「ってことで中止になったから。そこで楓、仕事よ。」
「え、待ってください先生。それ私の仕事する必要性全然なかったですよね?そもそも機械壊れてるなら私もいけないじゃないですか!」
その疑問を述べると、先生はなぜかため息をついた。
「あなたの理解能力の遅さは相変わらずね。まず、あっちからこっちへと戻ってくる装置は壊れたけど、こっちからあっちへ行く装置は正常に機能してるわ。そして、仕事は監視じゃない。――――運営側と政府側、両方からの命令よ。楓、あっちの世界を壊してきなさい。具体的には、そこに切れ目を入れて、そこにこの装置を入れるの。」
そういって私の手にはルービックキューブほどの四角い箱を手渡される。
破壊。世界を・・・?
理解のできる範疇など、とっくに超えてしまっていて頭の中はもうグルグル。
「政府側も残った能力者が戻ってこないのはどうしても避けたいみたいね。何せ戦争に送り込む大切な人材がまだたくさん残ってるみたいだから。それ以外の子たちも運営側としては失いたくないものだものね。まったく、皮肉にも機械が壊れたことによってこの関係の悪い二つの勢力の意見が一致するなんて 「待ってください先生!」・・・・どうしたの楓。」
「どうもこうもありません!私はどっかの神様とかじゃないんですよ?!世界に切れ目を入れるなんて、もはや次元レベルで出来ないです!そもそもそんな力もないし私が武器をふるってもただ素振りをしてるだけと同じでしょうが!」
「ああそれなら――――」
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周(プロフ) - 続編いきます (2016年10月14日 10時) (レス) id: f9682346d9 (このIDを非表示/違反報告)
周(プロフ) - 終わりましたぁ (2016年10月11日 0時) (レス) id: f9682346d9 (このIDを非表示/違反報告)
周(プロフ) - 更新しませう (2016年10月10日 23時) (レス) id: f9682346d9 (このIDを非表示/違反報告)
影谷クロ(プロフ) - どなたでもいいのでパスを教えて下さい (2016年7月27日 23時) (レス) id: a8d74e6ef2 (このIDを非表示/違反報告)
璃音(プロフ) - 終わり (2016年6月23日 9時) (レス) id: f448c03481 (このIDを非表示/違反報告)
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