第七四話【亜神 白】 ページ25
ふわあ…
めんどくせー
なんでこんな大会に私が参加しなきゃなんないのよ。
私は木の上で嘆いた。
「うおぉぉぉぉ!!!!」
何故かみんな、順位上げに必死だし。
雑魚はウザイし。
ヒュンッ
さっき雄叫びをあげた雑魚からだろう、弾丸が飛んできた。
パリッ
ポーチの中に入っていたパリパリに乾いたものをかじる。
「ナメクジ!」
意識すると、私の体がドロッと溶けて、弾丸を避けた。
「キモッ!」
「あぁ!?誰がキモイだよ!」
はい、私ですよね、殺したと思った人間が溶けて生きてたり、何故か増殖してたり…
キモいですよね。うん。私もキモいと思いますよ。
他にも能力は変えられるんだけど、役に立つのはキモいのばっかなんだよな。
まあ、ご丁寧にキモいといってくださったお客様をおもてなししましょうか。
さっ
木の上から飛び降りて、フォルダーに入っている武器、棒状スタンガンを取り出してすぐさま相手の首筋にあてる。
「脳筋じゃこの大会は生きてけないわよ」
囁いてから電流を流す。
何も言わなくなった相手に
「かわいそうに、あんたも被害者ね」
慰めの言葉をおくって、容赦なく喉笛を噛み切った。
もう一度、木に登ると周りがよく見えた。
死体がゴロゴロ。私がやったことだけど、同情したくなる。
「ごめんなさいね、でも、私だって死にたくないのよ」
スタンガンをフォルダーにしまって、持ってきていた水を飲む。
血が出ないように殺した死体たちを見ながら、耳が誰かの声を拾った。
「シネェェェェ!!!!」
「まあ、交戦ご希望なら、容赦はしないけど」
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周(プロフ) - 続編いきます (2016年10月14日 10時) (レス) id: f9682346d9 (このIDを非表示/違反報告)
周(プロフ) - 終わりましたぁ (2016年10月11日 0時) (レス) id: f9682346d9 (このIDを非表示/違反報告)
周(プロフ) - 更新しませう (2016年10月10日 23時) (レス) id: f9682346d9 (このIDを非表示/違反報告)
影谷クロ(プロフ) - どなたでもいいのでパスを教えて下さい (2016年7月27日 23時) (レス) id: a8d74e6ef2 (このIDを非表示/違反報告)
璃音(プロフ) - 終わり (2016年6月23日 9時) (レス) id: f448c03481 (このIDを非表示/違反報告)
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