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*事の始まり*3* ページ5

シャバの空気は美味しいze☆←

と、いうことで、外に出して頂きました。

勿論、巫探しで。

「でも一人で探すとなるとキツいよなぁ…。」

ただブツブツ言っても仕方ないのはわかってるので。

確かあの人(刑事さん)は南に風の神殿があるって言ってたな、うん。

「じゃ、南方向かうか。」

「南方ですか!いいですねー。」

「だろ?」

「で、何処に向かうんです?神殿ですか?」

「そうなんだよー…。
  え?」

「え?」

「え?」

………誰?

いつの間にかオレの横にいた少女は、こちらをくりっとした目で見つめていた。

「…誰?」

「私は存じ上げません…あちらの方ですよね?」

「いや、君しかいないでしょ…。」

なんだこの子。

「あっ、私ですか!申し遅れました。
レイチェルと申します。」

「レイチェル…。上の名前は?」

「上の名前…と申しますと、苗字でしょうか?
ございませんよ。私に苗字など。」

いや、言葉おかしいだろ…。

「ございませんよ、って…。」

「はい、言った通りございません!」

にこっ。と笑う少女は、自分に何も非はないような顔をして。

「…何をなやんでいらっしゃるのですか?」

全てはお前のせいだよ…。
とは言えず。

「うん…何もない。子供は帰れ。」

「無理ですね!」

「即答かよっ!」

なんなんだこいつはぁぁぁぁ!!

「申し訳ございませんが、私はA様を護衛するように厳しく言われておりますから。」

…オレを?護衛?無理だろ、こいつは。
………無理だろ。

「あら、無理ではありませんよ?」

「不可能に等しいだろ!?っつか心読むな!サトりか!」

「いえいえ。私はオリンポス様の護衛もなさっているのですよ?
…ところでサトり…とは?」

「だから言葉ぁぁッ!!」

もう嫌だこの子。

オレこの事嫌いだわ。うん。

「ってか…今…オリンポス、って言った?」

「はい。仰りましたよ。」

もうツッコむのやめるわ、オレ。

*人物紹介*3,5*→←*事の始まり*2*


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作者名:茶黒猫 | 作成日時:2014年12月19日 20時

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