階級学園【小説】

私はアイドル！【赤塚未来】 ページ5

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ここは芽歌学園。ちょっと変わった学校。
もう私は来年卒業だけどね。


「未来様ー！」「キャー！」

華道生徒会長が開けた道を通ると
明らかに出待ちだったであろう人たちが
最前列でうちわを振ってる。
「ミライ様」なり「ウインクください」
なり各々準備したのか文字が書いてある。

実はこれはよくある光景で、
ライブなんかでは必須品らしい。

お望みどおりウインク、
今日はタピオカを飲んで
ご機嫌だったので手でピストルを作って
「バーン」と言って(勿論エアーで)
撃ってあげる。

ある人は更に歓声を上げて、
ある人は倒れたりなんかもする。
これ見たことあるよ、
マイ○ル・ジャ○ソン。


逆側からも黄色い声が上がっているけど
あっちの方が声が全体的に高い。
多分響夜くんの出待ちだと思う。

正直なんか悔しい。こっちは仮にも
芸能人だからちょっとは運動しなきゃ
いけない、月一でエステと髪の
メンテナンスもする。

一方向こうは何も考えなくていい、
一般人だから。でも私がやりたくて
やってるからこれでいいのだけど。


ただ何より悔しいのは、前にいる
生徒会長が恐れ多いのかそんなに
うちわ持ってる人がいないこと。

あとは終わった直後に庶務の子に
全部持ってかれること。これは私でも
わからない永遠の謎である。


不意に「ピロン♪」と連絡が届く。
うさ耳のついたスマホで確認すると
「今日の午後6時から音楽番組収録が
あるので午後4時までに正門に
お願いします。」とマネージャー。

ご丁寧に「午後」とつけているのが
マネージャーらしい。

「あのスマホケース私も真似しよ！」
「え、私も真似する！」と会話が
聞こえた。

入学式だが。【華道 瑠羽】→←アリス様はゴキゲン【市原海斗】

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