216 ページ16
「知り合いか？」
「はい！･･･うっ」
『綱海 条介』
僕のチームのＭＦの従兄弟だ。その繋がりで条ちゃんと知り合ったのだ。
円堂さんの言葉に元気よく返事したら、何かがこみ上げてきて手を口元に抑える。
「船酔いかー？相変わらずだなー」
「ち、近くにトイレある･･･？」
「あるぞー。仕方ねーなー」
僕は条ちゃんに案内されながらトイレに向かった。
・
「出したらスッキリしました！！」
「そ、そう･･･」
元気になってもどって来た僕に、秋ちゃん先輩が苦笑いで答えた。
因みに条ちゃんは途中で別れた。
「でも、今日は安静にしててね。もしかしたら前に熱出したのが気分が悪くなった原因かも知れないし」
「じゃあ、ありがたく休ませて頂きまーす」
僕は目金さんの隣に座って練習を見る。
奥では条ちゃんがサーフィンしている。
「“バタフライドリーム”！！」
塔子さんとリカさんが“バタフライドリーム”を打っていた。
だが、そのボールは海の方向へ。それも、条ちゃんのところに。
「･･･打ち返すな、あれは」
ボールが勇気に向かって飛んできた。それも、かなりの威力で。
海から帰ってきた条ちゃんに向かって集まるメンバー。
･･･あれは、誘われるな。円堂さんに。
・
はっきり言おう。
条ちゃんはシュートだけ強力で、あとは初心者同然だ。
だが、条ちゃんは運動神経がすごく良い。段々とサッカー選手の様な動きになっている。
「これは、教え甲斐があるな･･･」
「A･･･」
条ちゃんの上達ぶりにニヤリと笑っていると、土門さんが少し引いた目で見ていた。
･･･これなら、時間の問題かな。
「ええい、ドリブルなんてめんどくせぇ！ゴールに入れるなら、どっから蹴ったって同じだ！！」
これは条ちゃん、“掴んだ”な。
「“ツナミブースト”！！」
僕はそれを見て、口元がニヤけていくのを感じる。
条ちゃんの運動神経なら、いけるとは思っていたけど。
「見たかA！俺の“ツナミブースト”！」
「見た見た！あ、サーフィンしたい！」
「おー良いぜ！着替えあるか？」
「あるある！準備してくるから待っててー！」
条ちゃんとサーフィンするために準備しようとしたら、秋ちゃん先輩に怒られた。
･･･が、一回だけ許しを貰ったので、一回だけサーフィンを楽しんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 115人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恵野(プロフ) - 銀世界の姫騎士 レオさん» コメントありがとうございます。私の気分で更新するかしないかが決まってしまうのですが…汗 ありがとうございます！ (2020年3月11日 22時) (
レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
銀世界の姫騎士 レオ(プロフ) - すごく面白いです！これからも、無理せず頑張ってください！^^* (2020年3月11日 21時) (レス) id: 86c31a4b24 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 聖ニャンさん» コメント遅くなりすみません…！汗 励みになります！ありがとうございます嬉涙 (2020年1月16日 17時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
聖ニャン(プロフ) - 凄く面白いです!これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年12月24日 23時) (レス) id: 69449d120b (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 水琴さん» コメントありがとうございます。更新は不定期ですが、宜しくお願いします！ (2019年11月4日 15時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：恵野 | 作成日時：2019年11月4日 12時
