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「俺とまさっちの出会いは、まさっちが俺をトリオン兵からの攻撃から守ってくれた時だったよな」

「・・・!そうだが・・・」

「その姿に惚れ込んだ俺が、引いてるまさっちに質問攻めしてたもんな〜」





Aにはこのエピソードを話したことはない。

だから、これは俺とまさっちだけが知っている・・・はず。

チラリとまさっちを見るが、眉間にしわを寄せていかにも考え込んでいるっという雰囲気を醸し出している。





「では、私について知っていることを話してみろ」





口を開いたと思えば、そんなこと?

いいよいいよ、思い出話を話そうか。





「そういや、弧月の刀身を伸ばすアレ・・・完成した?前にきどっちの車を斬っちゃったもんね〜」

「なっ・・・!」





目を見開くまさっち。

・・・まだまだネタはあるよ?





「あと、前に水の上で走れるか川で試してたよね〜。警察呼ばれちゃったけど」

「そ、それは・・・!」





あ、照れてるな。多分。



「分かった、分かったから、それ以上は・・・」

「俺の事、香薫って信じてくれる?」

「そこまで知っているのは、城戸司令と香薫くらいだ・・・」





「もう止めてくれ・・・」と手で顔を隠しながらまさっちが言った。

自分が言ってみろっていったくせに・・・。まあ、許してあげよう。



















「本当に香薫なのか・・・?」

「ああ」

「見た目はAにしか見えないが・・・」

「えっ、本当か?か、鏡!いや、顔が見られるなら何でもいい!何か貸してくれ!」

「じゃあ携帯のカメラでいいか?」

「ああ、頼む!」



さっきから気になっていたんだ。

目線が低くなっていること。

服装はAが好んできていたパーカーに短いズボン。

服装を意識してから気づいたが、明らかに足が寒いと感じるはずなのに“何も感じない”。



「ほら」

「ありがとう」



受け取った携帯の画面は床を映している。

・・・内カメラ、分からなかったのかな。

可愛いな、と思いながら敢えて何も言わない。

にやけながら、モードを内カメラにして自分の顔を見る。



「・・・これ、は・・・」



内カメラにして見た自分の顔は__









___愛する妹の顔が、目を見開いてこちらを見つめていた。




忍田さんちょっとした携帯の使い方が分からなかったら可愛いな、と自分の妄想

思い出話のネタは公式の忍田さん武勇伝より

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恵野(プロフ) - functionさん» コメントありがとうございます!あ、アドバイスですか!?原作の設定をしっかり理解出来ているなら、大丈夫だと思いますよ!差し支えなければ、貴方様の作品を見に行かせて頂いてもよろしいでしょうか?陰ながら応援してます! (2020年5月24日 17時) (レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
function - とてもおもしろいです!引き込まれます♪私もワートリの二次創作小説を書いているのですが、何かアドバイスいただけないでしょうか。 (2020年5月24日 17時) (レス) id: a26c61826f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恵野 | 作成日時:2019年3月3日 19時

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