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「・・・ん、あれ・・・?ここは・・・」

「目が覚めたか」

「忍田さん・・・?」

「その様子だと、覚えていないようだな」



・・・そうだ、私、黒トリガーを起動した瞬間、ふらついて・・・。

何があったのか全く分からない。

起きたら部屋で、ベットの上だった。



「何があったの?私は黒トリガーを起動できなかったの?」

「起動は成功した。黒トリガーの適合者はお前だ」

「そ、そう・・・」



兄さんの適合者が他の人でなくて良かった。

他の人だったらきっと力尽くで___



「実はお前が気を失って一日経っている」

「えっ・・・?」



まさか一日経っていたなんて。

まさか、忍田さんずっとそばに居てくれたの・・・?



「すみません、迷惑をかけて」

「大丈夫だ。君の意識が戻って良かった」



忍田さんは昔から私に優しくしてくれた。

まあ兄さんの妹だからってのもあるだろうけど・・・。

私にとって忍田さんは第二のお兄ちゃんだ。



「さて、君が気になっている黒トリガー起動後について話そう」

「・・・お願いします」



















「暴、走・・・?」

「ああ。君が黒トリガーの力を制御出来なかったからではないか、と上ではこの意見でまとまった」



制御できないってことがあるの・・・?



「待ってよ!兄さんには劣るけど、トリオン量は多い方だし、兄さんと忍田さんに稽古をつけてもらていたから弱いなんて事は・・・!」

「Aは弱くない。あの黒トリガーをつくったのは香薫だ。あのトリオン量の持ち主がつくった黒トリガー・・・。とんでもない黒トリガー(もの)を彼奴はつくってしまったのかも知れない」



そう言って忍田さんは立ち上がる。



「A。今から訓練室に行こう」

「訓練室?」

「君が昨日入った部屋だ」



立てるか?といいながら忍田さんが私に手を差し伸べる。

私はその手を借りて、立ち上がる。



「体調はどうだ?何ともないか?」

「うん。全然平気」



そうか、と忍田さんが私を見て笑った。



「勝手に使って大丈夫なの?」

「大丈夫だ。君のことは全て私に一任されているからな」

「そっか」



忍田さんと手をつないだまま廊下を歩く。



「そういえば、兄さ・・・。黒トリガーは?」

「自分の耳を触ってごらん」



そう言われたので、耳に手を当てると、何かに触れる。



黒トリガー(それ)はもう君のものだからね」



忍田さんの言葉に、ちょっと口元が緩んだ。

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恵野(プロフ) - functionさん» コメントありがとうございます!あ、アドバイスですか!?原作の設定をしっかり理解出来ているなら、大丈夫だと思いますよ!差し支えなければ、貴方様の作品を見に行かせて頂いてもよろしいでしょうか?陰ながら応援してます! (2020年5月24日 17時) (レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
function - とてもおもしろいです!引き込まれます♪私もワートリの二次創作小説を書いているのですが、何かアドバイスいただけないでしょうか。 (2020年5月24日 17時) (レス) id: a26c61826f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恵野 | 作成日時:2019年3月3日 19時

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