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何体倒しただろうか。

俺の周りには形すら残っていない近界民(ネイバー)だったもの、急所だけに攻撃して死んでいる近界民(ネイバー)の残骸がそこらにあった。




「ほらほら・・・!まだまだ俺を楽しませてくれよ・・・!」




次々と現れる近界民(ネイバー)

それを夢中で倒していると通信が入る。




近界民(ネイバー)の反応消滅しました。迅隊員、A隊員、お疲れ様でした』




女の人の声が聞こえてくる。なんだ、もう終わっちまったのか。

もうちょっと遊びたかったんだけどなー。




『・・・聞こえるかA。・・・いや、香薫』

「!?何を言って・・・」




まさっちの声が聞こえる。

おいおい、それは俺とまさっち、Aとの秘密だろ・・・?




『悪いな。モニター室で全部見えていた』

「・・・は?」

『至急、ボーダーに戻ってー・・・。お前はボーダーの構造知らないんだった』

「・・・知らないな」




Aの声真似した意味なかったのか。

バレているのなら仕方ない。素に戻そう。素に。




『今、香薫の元に迅を向かわせているから、一歩も動くなよ。いいか、一歩もだ』

「はいはい分かったよ、まさっち」




さて、この姿では初めてだな。自分では上手く作ったつもりだけど、ちゃんと出来たか今から来る悠一に聞いてみるか。

そういや、今何年経っているんだろ・・・?

ちょくちょく起動して貰っていたけど、大体訓練の為だけに起動させられていたし、ずっと同じ場所だったし、時間の流れが良く分からない。


そうやって、頭を働かせていると、後ろから瓦礫を踏みしめる音が聞こえた。









「___香薫、さん・・・?」









昔より低くなった声。でも、誰の声か分かる。

俺は声のした方向へ振り返る。









「___久しぶり、悠一」









俺に飛びつく影。

全く、仕方ないな。




「本当に、香薫さんなの・・・?」

「ああ。香薫だよ、悠一。・・・悪かったな、勝手に死んで、黒トリガーになっちまって」




俺に抱きついて離れない悠一。

悠一から鼻を啜る音が聞こえる。・・・悠一にも、まさっちにも、ボーダーの皆にも、本当に悪い事をしてしまった。




「悠一、そろそろ行かないと怒られちゃうよ」

「暫く、このままにさせて・・・っ、香薫さんがいるって、現実味を味合わせて・・・っ」

「仕方ないなぁ。・・・まさっちー、悠一泣いちゃったからちょっと遅れるわー」

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恵野(プロフ) - functionさん» コメントありがとうございます!あ、アドバイスですか!?原作の設定をしっかり理解出来ているなら、大丈夫だと思いますよ!差し支えなければ、貴方様の作品を見に行かせて頂いてもよろしいでしょうか?陰ながら応援してます! (2020年5月24日 17時) (レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
function - とてもおもしろいです!引き込まれます♪私もワートリの二次創作小説を書いているのですが、何かアドバイスいただけないでしょうか。 (2020年5月24日 17時) (レス) id: a26c61826f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恵野 | 作成日時:2019年3月3日 19時

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