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対戦当日。



迅さんの予知通り、大量の近界民(ネイバー)が現れた。

その数、私の副作用(サイドエフェクト)によると視覚可能範囲でざっと50体ほどか。


これは、どうやらボーダー上層部が見ているらしい。

ただの討伐に何故視聴者がいるのか・・・。




『Aちゃん。用意は良い?』

「大丈夫ですよ」




私の目の前に既に何体か見えている。




『それでは、戦闘開始』




沢村さんの声が耳に聞こえた。




「・・・出番だよ、兄さん」




私は耳につけた黒トリガーに触れながら、起動の意思表示をする。

その言葉を放った後、私の意識は落ちていった。



















Aに呼ばれて、意識が覚醒する。

それと同時に自分で生み出したトリオン体が生成される。




「意識が覚醒した瞬間、お出ましかよ」




俺の周り・・・、四方八方から俺に向かって飛びついてくる近界民(ネイバー)

耳から聞こえる通信機に妹の名前を呼ぶまさっちの声が聞こえる。




「安心しろ、無事だから」





そう言いながら俺は稲妻を、近界民(ネイバー)の弱点である目玉のような部分に貫通させる。

・・・全部死んだかな。

沢山寄ってきたので、倒れた近界民(ネイバー)によって砂埃が起こる。




「大丈夫か、A」

「問題ありません」




俺はAの口調で応答する。

さて、俺に副作用(サイドエフェクト)が残っているか試すことが出来る絶好のチャンスだな。




「・・・さあおいで。お前達が欲しいのは(トリオン)だろ?」




俺が生前持っていた副作用(サイドエフェクト)、“トリオン強化”。

自分のトリオン能力を上げて近界民(ネイバー)を誘き寄せたり、単純に攻撃強化にも使える。

此奴のお陰で迅の副作用(サイドエフェクト)の未来予知を覆していたんだよなぁ。



(トリオン)に釣られてやってきた近界民(ネイバー)。ざっと30体。

稲妻で生成したブレードで近界民(ネイバー)を一発で仕留めていく。









「何これすっげぇ楽しいっ。・・・もっと俺と遊んでくれよ、近界民(ネイバー)!!」



















ボーダー本部基地モニター室にて。




「あの姿は・・・!」





本部長である忍田は、画面に映る人物に目を見開く。

あの姿は・・・、死んだ彼奴そのものじゃないか・・・!




「・・・香薫」




最高司令官の小さな声が部屋に響いた。

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恵野(プロフ) - functionさん» コメントありがとうございます!あ、アドバイスですか!?原作の設定をしっかり理解出来ているなら、大丈夫だと思いますよ!差し支えなければ、貴方様の作品を見に行かせて頂いてもよろしいでしょうか?陰ながら応援してます! (2020年5月24日 17時) (レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
function - とてもおもしろいです!引き込まれます♪私もワートリの二次創作小説を書いているのですが、何かアドバイスいただけないでしょうか。 (2020年5月24日 17時) (レス) id: a26c61826f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恵野 | 作成日時:2019年3月3日 19時

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