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『緊急事態発生!係員が次々と緊急脱出!!』


現場の係員の通信が入る



「説明を要求する!中で何が起こっているんだ!

Aは、大丈夫なのか!?」

『それが・・・、この事態の要因はAさんです・・・!」



係員の発言に誰もが驚く

現在モニターの画面は砂嵐しか移しておらず、モニターが砂嵐になる前に移しだしたのはAが倒れた姿だ


何故Aがこの事態を起こしている原因なのか忍田にはわからなかった



「今Aの状態は」

『こちらの声に応答しません!近づけば黒い雷でやられてしまいます!』

「黒い雷・・・?」



忍田は“黒い雷”という単語を聞いて一つの仮説を立てた


“黒トリガーの適正に成功したが、その力が強すぎ自分では制御出来ない”


黒トリガーの作成者はAの兄である

ボーダーの中でも一二を争う実力者だった


だが、Aを守るために_____


黒トリガーは作成者のトリオン量によって性能も違ってくると言う

そのAの兄のトリオン量はありえない数値だった

あのトリオン量なら雷を再現・作成は可能だろう、と忍田は推測した


忍田はAの兄のことをAの次によく理解していると思っている

なぜならば______



『忍田本部長、指示を!!

このままでは部屋を破壊しかねません!!』

「総員、部屋から退出しているな!?

部屋のモードを“トリオン吸収モード”に切り替えろ!」

『了解!』



数分後に画面が復活する

モニターが映し出したのは、Aが胸を押さえながらゆっくりと倒れる姿だった

Aの身体には黒い稲妻が所々走っていた


係員が入室する

Aは完全に意識がないらしく、担架に乗せられ運ばれていった



「・・・黒トリガーの起動を確認した

適合者はAとする」



城戸が静かに口にした

Aは正式に黒トリガー適合者として決定した















俺は死んだ

Aをかばって

なのに何故、意思があるのか


真っ暗だった視界に光が差し込むと同時に



“力を貸して、兄さん・・・!”



愛しい(いもうと)の声がした気がした

眩しい光の先に移ったのは・・・敵?近界民・・・?


何かがいるのはわかっている

ぼやけてシルエットがはっきりしない



“何か”が近づいてきている、俺は地に伏せている

何故俺は地に伏せているんだ

近づいてくる“何か”の攻撃で・・・?


“何か”に敵意を剥けた瞬間、バチバチと音が身体から発生していた

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恵野(プロフ) - functionさん» コメントありがとうございます!あ、アドバイスですか!?原作の設定をしっかり理解出来ているなら、大丈夫だと思いますよ!差し支えなければ、貴方様の作品を見に行かせて頂いてもよろしいでしょうか?陰ながら応援してます! (2020年5月24日 17時) (レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
function - とてもおもしろいです!引き込まれます♪私もワートリの二次創作小説を書いているのですが、何かアドバイスいただけないでしょうか。 (2020年5月24日 17時) (レス) id: a26c61826f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恵野 | 作成日時:2019年3月3日 19時

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