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「あ、A来たのね」
「桐絵、なんでいないってのを事前に言わないの・・・!?」
暫く栞さんと烏丸君と迅さんで雑談していると、桐絵が帰ってきたようだ。後ろにレイジさんもいる。
買い物袋を持っているので、買い出しに行っていたのだろう。
「ほら、あんたの好きなチョコレート買ってきたから!」
「・・・次はないから」
桐絵からチョコレートを受け取る。うん、美味しい。
「美味しそうに食べますね、A先輩」
「覚えておきなさいとりまる、Aはチョコレートで大体許してくれるわ」
桐絵が烏丸君にそう言う。
事実だから何も言えない・・・。
「それより、なんで私をここに?」
「宇佐美ととりまるに、あんたを紹介したかっただけよ。まあ、迅が紹介しちゃたみたいだけど」
「済ませちゃった」
桐絵に呼び出しの理由を訊く。
・・・迅さん、可愛く言ったって全然可愛くないです。
「てっきり、荷物を持って帰れって言われるのかと」
「なんでそんなことで呼ばなきゃならない訳?」
「だって、私の部屋にドラムセットないから、ここに置いたままなのが邪魔なのかなって」
「はぁ!?あんた、ドラムセット置いたままだったの!?」
「うん。あと、兄さんの荷物もそのままだろうし」
桐絵がギャーギャー言っているが、無視して上の階に行く。
えーと、何処だったっけ。
「ここだろ?」
「・・・なんでいるんですか」
「Aちゃんが部屋の場所を忘れているって俺の
しかし事実だ。
くそう、その
「ここがAちゃんの部屋ね。荷物は大体本部の部屋に移ってるみたいだけど」
「・・・ドラムセットあった」
「流石に運べなかったのかな。ここに置いておいたら?」
「・・・いいんですか?私が叩きに来る度うるさくなりますよ?」
私が迅さんにそう言う。
迅さんは私に目を移して微笑する。
「俺は、Aちゃんと会える機会が増えるから嬉しいけど」
「・・・っ」
迅さんの言葉に顔が熱くなる感覚がした。
「それに
「・・・今こっち見ないで下さい」
「何々〜?照れてるの〜?」
「っ、迅さんなんて嫌い!!」
「えぇっ!?どんな流れでそうなるの!?」
熱い。絶対顔赤い。
私は迅さんから逃げるべく、廊下を走った。
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恵野(プロフ) - functionさん» コメントありがとうございます!あ、アドバイスですか!?原作の設定をしっかり理解出来ているなら、大丈夫だと思いますよ!差し支えなければ、貴方様の作品を見に行かせて頂いてもよろしいでしょうか?陰ながら応援してます! (2020年5月24日 17時) (レス) id: d3fd993259 (このIDを非表示/違反報告)
function - とてもおもしろいです!引き込まれます♪私もワートリの二次創作小説を書いているのですが、何かアドバイスいただけないでしょうか。 (2020年5月24日 17時) (レス) id: a26c61826f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恵野 | 作成日時:2019年3月3日 19時